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  • 「きみも住めば?」そうささやく街、ニューヨーク

    「きみも住めば?」そうささやく街、ニューヨーク

    26歳の秋、10月。「航空券が29,800円だから行かない?」と友人を誘い、初めて降り立ったニューヨーク。11時間もかけて行くのに3泊5日という若さあふれる日程で、飛行機の中では友人といっせーのせでタイミングを合わせ『トイストーリー』を再生した。

    なぜニューヨークだったのかというと、「航空券が見たことのない破格値だったから」という安直な理由だった。タイムズスクエアは見てみたいし、自由の女神も見てみたいし、一度は行っておきたいよね。そんなノリだった。

    チェルシーの安いゲストハウスに荷物を置き、まずはミッドタウンへ。タイムズスクエアは、タイムズスクエアだった。大晦日のカウントダウンを映すあのテレビの光景が、そっくりそのまま目の前に広がる。MoMAではアンディー・ウォーホールがだだだっと並んでいたなかで、日本の作品もパーマネントコレクションでたくさん展示されていて、ああもっと日本をまず知らないと、と思った。セントラルパークはほのかに紅葉し、近くのステーキハウスでは想像を超える大きさのステーキと高さ10cmはあろうかというオニオンリングタワーにはしゃいだ。

    当時はアジア未上陸だったヴィクトリアズ・シークレットで、ボディクリームや下着を買い込んだ。レジの店員に「ここに連絡先書いて」とレシートを渡された。SATCのキャリーが住むグリニッチ・ヴィレッジでキャリーの家を見上げ、マグノリア・ベーカリーで顔ぐらい大きいパステルカラーのカップケーキを買って、ハドソン川を眺めながらほおばった。

    マーク・ジェイコブスが手掛ける本屋『BOOKMARC』で文房具にトートバッグにときめき、映画『ユー・ガット・メール』に出てくるカフェ『Cafe Lalo』では夜更かしを。『アンソロポロジー』や『マリベル』や『クレートバレル』で、日本にはないねえとキャッキャする。トレーダージョーズでは、頼まれたスパイスを10種類近くカゴに放った。

    ニューヨーカーごっこ、はかどる。

      

    ニューヨークの朝といえば、ベーグル。具は何にする?トーストする?と店員は気さくに聞いてくる。ニューヨーカーは冷たいと聞いたことがあったけれど、当時リスニングがさほどできなかったにもかかわらず辛抱強くやりとりをしてくれた。「具はサーモンとクリームチーズ、トーストをお願い」などと答えていると、トマトは入れていいかと聞くのと同じトーンで「Do you live in New York?」と聞かれた。唐突に、でも自然に。 

    ニューヨークは建物も人も景色もショップも魔力が強く、街から目を離すことができない。メトロにはほとんど乗らず、碁盤の目になっている街を文字通り縦横無尽に歩きまわった。フラットアイアンビルに突然出くわしたり、街角で『グリニッチレタープレス』が目にとびこんできたり、 ひと時もときめきがおさまる隙がない。

    ひたすらに歩いていると、お腹もすく。人が集まっているフードトラックが目につき、これもまたニューヨーカーっぽいねと言いながら最後尾についた。「ホットドッグ(だったかは忘れた)1つお願いします」「OK、4.99ドル(だったかは忘れた)ね」「ところで君はニューヨークに住んでるの?」とまたも聞かれる。

      

    夜に備えてドレスアップのためにゲストハウスに戻る前に、コンビニのような小さなショップに入る。水やコーラをレジに持って行くと、値段をレジに打ち込みながら「君はニューヨークに住んでるの?」とまたしても同じ問い。

      

    毎回「住んでないよ」「ううん、遊びに来ただけだよ」「昨日来て明後日には帰るんだ」と答えるのだけれど、こんなにも聞かれ続けると、「あ、そうなんだ、住みたいなら住んでいいんだ。住んでいる人は選ばれた人だと思っていたけどそういうわけではないんだ、住みたくて住んでいる人が多いんだ。」と思えてきた。

     

    道を歩けば「素敵なドレスね!」、地下鉄に乗れば「そのバッグ、素敵ね」、ショップでは「ニューヨークに住んでる?」。

    こんなにも話しかけられる街だなんて、知らなかった。ニューヨークは、会話が多い。

    訪れる前は「ニューヨークは人が冷たいからねえ」とエールを送ってくれる(?)人もいた。ブロードウェイや美術館を勧める人もいた。でも、こんなにも偶発的な会話にあふれる街だとは。

    秋のニューヨークは、青い空と赤や黄に色づく葉、なにげないのに1日を照らす言葉に満ちていた。

    住んでみればいいじゃない、そんな気軽な手招きが、何年経っても残っている。手痛い失恋をした時は「40歳になった時に独身だったら、ニューヨークに住んでみよう」とふと思い、時薬を待てないなかで小さな未来の灯となってくれた。ニューヨークがあるからだいじょうぶ、そう思えた。

    それだけで、ニューヨークは充分に魔法をかけてくれたのだった。

       

  • バンコク72hrs

    バンコク72hrs

    2019年の年末、8年ぶりにひとり旅をしました。

    行き先は大好きなバンコク。

    9月に行ったばかりだというのにすぐ行きたくなる街、それがバンコク。3か月ぶり、この年2回目の訪タイです。どれだけ好きなのバンコク……とだれもにつっこまれながらも、やっぱりバンコクは大好き。

    今回のテーマは「Treat myself」。

    1年間の疲れを癒すべく、自分をもてなす旅に決めました。

    バンコクは、丁重なおもてなしもフランクな人あしらいもどちらもあって、どちらも心地よい街。人との距離感、自分がつくっている壁、心地よく過ごす心がまえみたいなものを、いつも思い出させてくれます。

    (でも先に言っておくと、今回の旅程自体はおすすめしません……夜中に着いて夜中に発つフライトスケジュール、からだへの負担が大きすぎた……)

    1日目 2:30 – バンコク到着

    バンコクひとり旅を決めたのは、出発のわずか3週間前。仕事納めが予想より早くなり、年末年始の帰省までに5日間もぽっかり空くとわかった瞬間にバンコク行きの航空券を探しました。

    年末年始のピークではないものの繁忙期にさしかかる時期でもあり、もちろん航空券代はお高め。最近はもっぱら羽田発着のタイ航空を利用していますが、羽田発着はどのエアラインも12万円オーバー。前回のチケットが羽田発着タイ航空で5万円強だったことを考えると、同じ内容に倍の値段はさすがに出せない……と思い、成田発着やLCCを調べてみることに。

    最安値はスクートで6万円台。

    以前乗った際は4万円ほどだったことを思い出すと、6万円はクオリティに対しては高いなと思うものの、航空券代が需要と供給で決まる&出発が迫っていることに鑑みると妥当かなと思えたので、スクートで決めました。

    そのスクート、成田20:30発・バンコク2:30着なのです。羽田からの深夜便の場合は、24時前後の出発でバンコクに6時前後に到着するスケジュール。そのスケジュールだと、眠ることさえできれば到着後からまるまる現地で過ごせるのでとても効率がよくお気に入りなのですが、、、

    さすがに2:30着は早すぎました。

    しかもスクートの発着空港は、メインのスワンナプーム空港ではなく、国内線やLCC国際線が発着する方のドンムアン空港。スワンナプームほどショップも充実しておらず、スケジュールの立て方に頭をつかいます。

    できることはほとんどないので、顔を洗ってゆーっくりお化粧して、着替えて、持参したおやつを食べて、おなじように始発を待つ地元の方や観光客の方々とともにベンチに座って夜明けを待ちました。

    5:30 – 鉄道に乗って市内へ

    ドンムアン空港から市内への移動方法は、タクシー、鉄道、バス。

    今まではもっぱらタクシーで、鉄道好きながら、空港から市内への鉄道には乗ったことがありませんでした。

    (なぜなら…

    ①ドンムアン空港をつかうことがそもそもほぼない

    ②ドンムアン空港から市内中心部は、タクシーなら30分で片道1,000円ほどと楽で便利

    ③空港からの市内終着駅・フアランポーン駅は立地がなんとも中途半端、観光するにもホテルに行くにも結局ここからさらに移動する必要があり二度手間)

    今回は時間がたっぷりあるので、初めて乗ってみることに。

    市内へは渋滞がなければタクシーで30分ほどですが、鉄道では約1時間。

    この日の日の出は6:38なので、夜が明けていく様子を鉄道から眺めるために、6時頃出発する列車に乗ろうと計画しました。

    乗りたい電車の時間をメモしてチケット売り場で見せたのですが、案内されたのはなぜかそれより前の列車。タイっぽいなと笑えてきて、まあいっかとその列車に乗りました。

    期待通り電車の中から眺められたラベンダー色の空。

    8:00 – 屋根裏ロフトで、お粥がしみる

    鉄道好きの血が騒いで今回は鉄道を選んだのですが、その鉄道愛と同等もしくはそれ以上にはずせないのが効率。

    鉄道体験を楽しんでも、その後かえって手間になったりしては意味ないな、と思い、鉄道で行くかどうかを決めかねていました。フアランポーン駅周辺で、なにか今までやったことがないことができないかなと調べてみると、駅から徒歩圏内で朝8時にオープンするカフェを発見。無事に鉄道に決定することと相成りました。

    登れるロフト席で話題になった『Lhong Tou Cafe』(ロントウカフェ)。ロフトへは、はしごを使って登ります。おとなが登り降りしてもびくともしない頑丈な造りですが、登る時も降りる時もすこしドキドキ。

    開店から30分もしないうちに満席に。席数は多くないため、座りたい席がある場合は開店直後か待つつもりで行くのがよさそうです。

    名物は、Chinese Breakfast Set(129THB)というお粥セット。豆腐の入ったタイティーは1+1でした。

    昨日夕飯も食べずに飛行機に乗ったため、ひさしぶりのちゃんとしたごはんがやさしく沁みました。(タイ料理、スパイスが効いていたり油っこかったりするものも多く、胃にやさしい料理を然るべきタイミングで選ぶの大事。)

    9:30 – スパへ向かいがてら町歩き

    中華街付近、昔ながらの風景が残っていて絵になります。

    10:00 – スパでzzz

    タイはさまざまなアロマブランドがあります。THANN、PANPURIは、日本にもスパが進出しているほか、タイ王室御用達のKARMAKAMET、伝統療法をベースとするHARNN、オーガニックブランド・Erbなどの高級ブランドや、BATH&BLOOM、Sabai Aroma、DONNA CHANGなどリーズナブルなブランドも。

    今回は初めて、Erbの旗艦店へ。

    1軒屋スパはやっぱり気分が上がります。

    90分のアロマボディにしました。(120分だとストレッチ要素が入ってきてかえって間延びして感じるタイプなので、マッサージだけならいつも90分を選びます)

    飛行機であまり眠れずほぼ徹夜状態だったため爆睡してしまい、ほぼ記憶なし。

    到着した時から退店まで、気持ちのよい接客と高い技術を備えたスパでした。

    多くのブランドスパが市内中心部に位置しているのに対し、Erbのこのスパは市内中心部ではなくチャオプラヤ川に近いロケーションですが、滞在ホテルやスケジュールと合えばまた訪れたいな、と思います。

    13:00 – おめあてのカフェ到着

    スパでしっかり回復した後、リサーチ時点で心躍らせていたカフェへ向かいます。

    Storiesに投稿したまとめ。

    『Wall flower cafe』、工房を抜けて階段を昇った先に、ラスティックな空間が広がっていました。

    アンティークのテーブルや椅子、工具などが置いてあり、古い建物の質感を残した空間と絶妙にマッチ。

    建物の構造を利用した空間が本当に本当に素敵で、日本でも海外でも見たことのない初めての景色でした。一見ごくふつうの建物なのに、足を踏み入れると緑とアンティークが配され、迷路のような複雑さがありながらも天井が高く席の配置も絶妙なカフェが広がっている様子に興奮。

    (2022年4月時点では、同じ場所・同じ名前でカフェが営業中でしたが、当時入れた工房のある2階ではなく、隣の1軒屋での営業となっていて、同じような感動は味わえず)

    15:00 – ホテルにチェックイン

    バンコクでは、出会ってからずっと定宿にしているホテルがあるのですが、出発が迫った時期にはすでに満室。

    今回は『Akira Bangkok』に(2023年1月時点で閉業)。

    こちらも5つ星で、場所はアソークとプロンポンの間に位置しています。アソークは大きなショッピングモール・ターミナル21やスーパーがあり、プロンポンにもエンポリウムという百貨店があります。移動はGrab(Uber同様の配車サービス)をつかうので、立地はそんなに気にしませんでした。

    いつもはアソークから3駅西にあるチットロム駅を最寄りとするので、たまにはちがうエリアを拠点にするのもフレッシュでいいかな、と思い、料金と立地とでバランスのよいこのホテルに決めたのでした。

    客室は「プレミアルーム」に。大きなベッドで広々!バスタブもあって、くつろげるお部屋でした。

    17:30 – マジックアワーをルーフトップバーで

    チェックインしてすこし休憩した後は、徒歩で行けるホテルバーへ。

    『ラディソンブルー プラザ ホテル』の30階にある「Brewski」は、クラフトビールの種類が豊富。ホテルバー、ルーフトップ、高層階と好条件ながら、なぜかそんなに混雑しない穴場。何度か訪れているバーです。

    旅先では特に、トワイライト(日没前後)にどこにいるかを毎日決めて、逆算してスケジュールを組んでおきます。高層階にこだわってはいないけれど、トワイライト特有の世界が青に染まる瞬間を見渡せる場所として最適な候補ではあるので、ついつい選びがち。バンコクでは、やっぱりルーフトップバーが多い。

    19:00 – 百貨店クルーズへ

    クラフトビールでいい気分になったところで、大好きな百貨店へ繰り出すことに。そんなに寝ていなくても、なぜかいるだけで元気になっていく街、それがバンコク。

    バンコクは百貨店天国で、2大財閥が手掛ける「サイアムパラゴン」と「セントラルワールド」ほか、独立系もあります。規模も内装もイベントも、日本の百貨店では見られない桁違いのスケールが繰り広げられている圧倒的エンターテインメント空間。広すぎて歩き疲れることもしばしば。

    ほとんどの百貨店を訪れていますが、特に好きなのがセントラルワールド。もっと豪華絢爛なところも、巨大なところもあるけれど、どちらでもない“ちょうどよさ”が合っているのかも。特にこの、タイのブランドを集めたフロアは行きつけです。

    ほろ酔いだし初日だし、まずは下見。クラフトビールでいい気分のところ、うっかり本気で買うモードになったら大変。

    20:30 – アイス休憩

    百貨店に入っている「ChaTraMue」というタイティーブランドのショップで、タイティーアイスタイム。

    ChaTraMueはタイを代表する国産お茶ブランドで、タイティーといえばChaTraMue。さまざまなところにショップがあります。

    タイを訪れる度、自分用とおみやげ用とに大量のティーバック缶を仕入れています。タイティー、バニラの香りとほのかな甘みがあって、ストレートでも温かくても冷やしてもおいしい。金色と赤色の缶があり、どちらも試したことがありますが、もっぱら金色派(すこし価格が高くすこし高級)。スーパーでも空港でも売っているので、買い足しや買い忘れ防止に便利です。

    アイスが食べられるのは、百貨店に入っているショップ限定かもしれません。

    21:00 – フードコートで遅い夕食を

    まだ20時台なのになぜかからだに力が入らなくなったところで「そういえばごはん食べてなかった……!」と気づきました。

    セントラルワールドの8階は大きなフードコートになっています。10以上の店舗が並び、タイ料理を1品から注文できて、ひとりでも気楽に気軽に食事ができるのがうれしいところ。

    ここの「ラートナームー」(豚肉のあんかけ炒め)が好きで、ここもバンコクを訪れる度行っているかも、なぐらいリピートしています。

    クイッティオという米粉麺のなかでも、3種類ある太さのうち、最も太いセンヤイにからめるのがいちばん好きで、麺が選べる時はセンヤイを指定します。ここは自動的に(確認しなかっただけかも?)バミーという中華麺でした。

    このあんかけのやさしい味が、本当に癒やし……!タイ料理、辛くない料理もあるけれど、やはり香辛料の効いた辛い料理も多く、胃腸に負担がかかりがち。胃が強くない身には、このあんかけはありがたい1品です。

    23:00 – 近場でフットマッサージ

    朝、優雅にマッサージしてもらったけれど、テーマパークさながらに広い百貨店を1日歩くと足がぱんぱんに。短い旅程を元気に歩き回るために、という言い訳で、ホテルの近くのローカルなマッサージ店へ。

    タイはとにかくマッサージ店が多く、街中にあるお店は予約なしの飛び込みでOKのところがほとんど。価格も60分300THB(1.200円程度)なので、気軽にうけられます。湿度の高いタイの人の肌はもちもちでつやつやしていて、直接触れられるマッサージはその感触にやみつきに。

    徒歩数分のホテルへ戻り、ビールを飲みながら爆音で音楽をかけてバスタブに浸かり、たっぷり1時間半は入浴。パックをして広々としたベッドでちんまりと眠りにつきました。

    2日目 9:00 – ホテルで朝食

    目覚ましをセットせずに寝たかったところではあるけれど、朝食を逃がすわけにはいかず、余裕をもって楽しめる時間を見越して起きました。

    ハーフブッフェスタイルで、サラダやヨーグルトは好きなだけ食べられて、メインはメニューから2品をオーダーします。

    メニューがかわいい。

    14:00 – 行きつけのファッションモール参り

    プラトゥナムというファッションの卸が集結するビルがあり、バンコクへ行くと毎回必ず行きます。韓国・ソウルの東大門のように、卸売りがメインだけれど1着から購入可能。韓国や日本で売っている服も、ここから仕入れられていることもあるそうです。

    200〜500THB(約800〜2,000円)の価格帯で、服やバッグ、靴などが所狭しと並べられています。日本ではお目にかかれないような色ものや柄ものを買うことが多いです。

    16:00 – ボートに乗って緑豊かなカフェへ

    プラトゥナムのビルの向かいにあるボート乗り場へ。こんな風に車の往来をかいくぐって渡る猛者がたくさん。

    プラトゥナムからは、運河を走るボートに乗って、トンローへ。プラトゥナム、最寄り駅から徒歩10分(しかもたいてい暑い)と不便な立地で、ここから東西へ行くなら運河のボートが便利です。

    このボートがまた、アドベンチャー感があって楽しい……!

    人の乗り降りを眺めたり、船員たちの集金や停車の際のむだのない動きに惚れ惚れしたり、意外と速いスピードと跳ねる水しぶきに心のなかでキャーキャー言ったりしながら、束の間のボートトリップを楽しみました(だれか降りるだろうと思っていたら、降りたかった停留場でだれも降りずにまさかの通過、、つぎの停留場であわてて降りました)。

    次のおめあてはこちら、『Patom Oraganic Cafe』。

    細い路地から奥に進んでいくと、突如姿を見せるガラスで囲まれた立方体。緑に囲まれた温室のような場所が、カフェになっています。

    このガラス使いの贅沢さ……!2階分の高さが、3面ガラス張りになっています。

    階段の上にロフトがあり、そのスペースから見下ろした写真が絵になると話題のようです。

    ポットでサーブされたお茶を飲みながら、ブラウニーとともにしばし休憩。

    17:45 – ルーフトップバーアゲイン

    Grabを呼び、トワイライトに間に合うように移動します。

    目指すは、360°を見渡せる高層ルーフトップバー。バンコクにいる時は、毎日トワイライト・バーしている気がする。

    『バンコク・マリオット・ホテル・スクンビット』の階にある『オクターブ』、360°景色を見渡せる見晴らしの良さと、駅から徒歩3分という好立地から、ルーフトップバーの人気上位に常に名前が挙がるバーのひとつです。

    いつ行っても混雑していて、スタンディングの席を確保するのもフロアを歩くのもひと苦労。夕焼けの前後は、混雑を覚悟しておく方がよさそうです。

    19:00 – 一旦ホテルで小休憩

    ひとり旅の時にありがちな、ランチ抜かしがち問題。この日も、朝9時にホテルで朝食をこれでもかと堪能したため、なんとなくタイミングを逃してしまいました。「次のカフェで」と思っているのに、食べたいメニューがないと「ま、いっか」と流してしまうこの現象に、名前をつけたい。

    20:30 – フードコートで小腹を満たす

    日中の暑さと歩きまわった疲れでうっかり寝てしまいそうになったからだにムチを打って、アソーク駅の『ターミナル21』のフードコートへ。

    だれかと来るとミシュラン系のレストランなども予約して行くのですが、ひとりだとどうにもそこまでのモチベーションは湧かず(「おいしいね」と興奮を分かち合いながら食べたい)、ついついフードコートに頼りがち。

    バンコクの百貨店やショッピングセンターに入っているフードコートは、競争の激しさからか、どこも高レベル。有名店を誘致するなど、各所趣向を凝らしています。

    この日はトムカーガイ(鶏肉入りココナッツミルクスープ、大好き!)と、ムーなんとか、スイカジュースで締めました。

    22:30 – ホテルへ帰還

    それはもうくたくたで、ホテルに帰ってすぐ、ビールをプシュッ。Siam Weizenというタイのクラフトビールがコンビニで売っていて、買わずにはいられませんでした。500mlをあっという間に飲み干します。

    バスタブに浸かりながら、爆音で音楽に浸り、パックをして就寝。

    23:00 – 近所のフットマッサージへ繰り出す

    するとまさかのビールほろ酔いで気が大きくなり、このまま寝てはもったいない気分に。とはいえバーに繰り出すまでの元気はないので、近場のマッサージ店へ。歩いて行ける距離にあると、ついつい通ってしまいます。

    3日目 9:00 – ホテルで朝食

    今日が最終日。カフェとバーとファッションビルにしか行ってないのに、もう最終日。

    タイ訪問が15回目ぐらい?、滞在日数では100日を超えているので、バンコクは勝手に心のホーム。日本での休日の延長のように過ごしてしまいます。観光はせず、最新スポットをひやかしたりとか、プールで水浴びしたりとか。(今回のホテルはプールがまるで水槽、観賞用的存在だったので入らず。)

    昨日食べなかったパンケーキを注文。

    タイのホテルは12:00チェックアウトがほとんど。今回は帰国便が夜中の2時発のため、日付が変わる頃まで活動することが決まっています。

    そのため最終日ながら、12時まではお部屋でのんびり。ビールを飲んで、怒涛のパッキングをして、ビールを飲んで、だらだら。

    13:00 – 魔法学校のようなカフェへ

    チェックアウト後、Grabでカフェへ。朝食と朝ビールであたりまえにぜんぜんお腹はすいていないけれど、行ってみたい空間があったので、時間切れにならないよう最初に訪問しました。

    ハリーポッターをどことなく連想させる店内。ファンタジックで、魔法の国で聖水を売っているセーブポイントのような出で立ちです。

    ここはもう、メニューがかわいい!メニューを見て、クリエイティビティと見せ方の上手さに度肝を抜かれ、ドリンクを選ぶのも忘れて20分ぐらい見入ってしまいました。

    数あるメニューの中から選んだのは、「Mermaid Drink」。

    それぞれガラス瓶に入ったソーダとバタフライピーのシロップが運ばれてきて、自分でグラスに注ぎます。

    このガラス瓶だけで、もうかわいい。グラスに液体を注ぐというなにげない動作なのに、まるで科学の実験のような、魔法の配合のような、そんなワクワク感に包まれました。演出ひとつでこんなにも高揚をもたらすカフェ体験、なかなかありません。好き。

    16:00 – 百貨店クルーズ再び

    たっぷり2時間は滞在した後、再びGrabで愛しのセントラルワールドへ。

    タイの百貨店のイベント時の気合の入れようは、アミューズメントパークをつくるのかというぐらいの勢い。

    ここでしか見かけない(オンラインでもたどりつけない)好きなブランドがありまして。調べても調べても出てこないどこの国かわからない謎のブランドながら、毎度どっさり購入しています。

    あと、このセントラルワールドのプライベートブランドも、とってもかわゆい。

    日本でいうならば、伊勢丹取り扱いレベルのブランドが、ZARA価格で買える感覚です。ゆえに、毎回これでもかとしこたま買ってしまいます。後悔は、ない。

    18:00 – 駆け込みスパ2時間コース

    さて、最後のスパは、セントラルワールドの向かい側にあるゲイソーンに入っている『Erb Bliss Room』へ。

    2時間がっつりフェイシャル&ボディトリートメントにしました。

    (感想:街のマッサージやスパよりは雰囲気も相まって悪くなかったけど、いきつけの『パンピューリ』にすればよかった、、開拓心から初めてのこのスパにしたけど旅の締めはクオリティを知っているところにする方が安心だね)(そしてこの後、さらなる後悔が待ち受けていることをこの時はまだ知らない)

    20:30 – ラストディナー

    さいごのごはん!と意気込んでスパを出て気づきました、フェイシャルしたからどすっぴん。

    帰国直前のスパは、空港に行く直前にすべきだった、、

    でもタイは多様性の国なので、「ま、いいか」とあっさりあきらめて、マッサマンカレーを食べました。マッサマンカレー、辛いカレーがにがてな人にこそ食べてほしい。辛くないおいしいもの、タイにいっぱいある。

    21:30 – デザートタイム

    そして、どんなにお腹いっぱいでも、ぜったいに通り過ぎられないのがここ、『Mango Tango』。1年中マンゴーのスイーツを食べられるマンゴー専門店です。ここも移転前の店舗から含めて10年は通っています。

    いつもはマンゴー・マンゴーアイス・マンゴープリンのセットプレートを注文するのですが、この日は閉店間際でもうないよと言われ、注文できたのはミニサンデーみたいな1品でした。

    22:30 – 空港へ

    からだをほぐし、お腹を満たした後は、ホテルへ戻って預けていた荷物をピックアップ。ホテルからGrabを呼んで、ドンムアン空港へ向かいました。

    バンコク市内の渋滞って本当に予測不可能だし、雨や土日の夜はタクシーもGrabもまったくつかまらないから、だいたい早く着きすぎるか、ぎりぎりすぎて搭乗口までダッシュする羽目になるかのどちらか。この日はひとりだし余裕をもって到着するよう、かなり早めに市内を出ました。

    バンコク72時間を終えて

    振り返るとぜんぜん大したことはしていない、いつも通りのバンコクでした。

    いるだけでみるみる元気になる街、それがバンコク。Treat myselfというテーマは特別ななにかをこなさなくても自然と達成されました。

    なんのおもしろみもなくて、書き終えてから「まとめるほどじゃなかったな」と思っていますが、なにか参考になればと残しておきます。

  • 強い決意の遠出、疲れを潤す聖水の記憶

    強い決意の遠出、疲れを潤す聖水の記憶

    夏休みをとる ー 強い決意があった。

    四半期に一度の業績会議の準備に追われ、早出残業でデータとにらめっこし続けるクーラー漬けの日々。夏の日差しや不意の突風を感じる隙もなく夏が過ぎていっていることだけはわかった。

    数字と通じ、高揚が生まれ、仮説通りの結果が出て奥歯を噛み締めガッツポーズをする瞬間があれど、それは夏の代わりにはならない。駅に着くだけで汗もかくし、暑いだけでイライラしそうになるし、容赦ない日差しがカラメルの肌へと手招きしてくる夏。打ちのめされながらも、それでも、前向きに夏をかわすのと、追い立てられて夏を失うのとでは、まるでちがう。

    だから、コンクリートに太陽を遮断をされ、32℃のゆらめきをガラス越しで知り、数字の海で溺れかけているまま、ただ頭の斜め上の方で夏が終わりゆく気配を感じながらみすみす見送るのは嫌だった。

    どの夏も、一度限り。夏に対しては、誰もが甲子園を望む高校球児なのだ。

    ちがう景色が見たかった。

    遮るビルのない空、水平線まで無限に続く海、縦横無尽の風、潮の香り、丸い夕日。

    閉じ込められたビルの一角から垣間見える景色とは、真逆の世界。

    そして、口の中で跳ねる魚や野菜、とろける温泉。窓全開の海岸線ドライブに、車ごと浮かぶ海峡横断。

    オフィスと家との往復にはない躍動、今日の延長ではない24時間、を求めていた。

    海、温泉、新鮮な魚、観光のためのなんとかパークではなくその土地の歴史がつくった建物や景観があり、山あり海ありの移動ができる場所、求む。そんな天国はあるのかしらと考えて思い当たったのが、熊本・長崎だった。

    熊本も長崎も、初めて訪れた時に猛烈に惹かれ、どちらも住みたいと思ったことすらある場所。

    数年間で両県とも2-3回訪れているゆえの、「また行っちゃう?好きすぎでは?」と「いやいやあの魅力には抗えないでしょう」との押し問答を経て、結局は「こんなに働いているんだから好きな場所に行かないと」というシンプルな結論に至る。

    そうして「好きな場所の、未知に出会う」がテーマになった。

    どんな未知があるかを調べ始めたところで、前から気になっていたホテルがあることを思い出した。

    そのホテルは『天空の船』。

    ロケーションやコンセプトが素敵で、行きたいホテルリストに長らく鎮座していた。目の前が海、という佇まいにめっぽう弱い。

    海を望む露天風呂付き客室、食事は天草はじめ地産地消重視のイタリアンで、自然に囲まれながら旅館とホテルの良いとこどりな滞在ができる点が気になっていた理由であった。

    天草、海と教会の町。

    「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録されたエリアの一部で、自然と歴史ある天然の異国情緒とが繰り広げられる場所。日本にも、そうない。

    自然とその土地ならではの特徴ある歴史とが共存している場所に目がない(ヨーロッパが好きな理由でもある)身としては、天草はまさに象徴的である。

    天草からどんなルートを辿れるか、地図を眺めてみた。

    天草だけに浸るのも魅力的に思えたけれど、ほかに泊まりたいホテルが浮かばずにいた時、対岸に浮かぶ「雲仙」の文字が目に入る。

    海を、渡る。その響きには抗えない。

    ベネチア空港からサン・マルコ広場へ向かう船、ドブロヴニクからバーリへの夜行フェリー、ストックホルムからタリンへのクルーズ、マルタ島からコミノ島へのジャンピングボート、シミラン諸島クルーズ、マンハッタンからのNYCフェリー、お台場から浅草への水上バス。

    海(もしくは川)に浮かび波に揺られることが無条件に好きで、その選択肢があると選ばずにはいられない。

    天草と雲仙とは地図上でわずか数cm。

    そして青い点線が見える……!(青い点線は航路)

    「これはもしや!?!?」と瞬時にテンションが上がり、調べてみるとビンゴ。フェリーが運航していることがわかった。

    こうなれば行き先は必然的に決定である。(これだから地図を見るのはやめられない。ドヴロブニクからバーリ、ストックホルムからタリン、タンジェからアルヘシラスなど、地図の破線が何度旅路を切り開いてきたことか!)

    雲仙といえば、長らく『雲仙観光ホテル』が気になるリストに入っていた。だがしかし、夏の名残りを味わえるその時期にはすでに満室。

    源泉かけ流しで、露天風呂のある客室を有する旅館を探して見つけたのが『山照別邸』。旅館『雲仙 福田屋』の新館で、全7室の離れだという。にごり湯という4文字が、心を踊らせる。

    そうして天草へと飛び立った。

    前日はたまたま半期に一度のオフィシャルな飲み会(オフィシャル?)で、暑さにやられビールをあおりうっかり終電を逃し、ラーメンまで食べ、帰宅したのは夜中の3時。パッキングもしていないのに、メイクを落としてシャワーを浴びるところで力尽き、横になったと思ったらもう6時。2日酔いなんて人生で片手におさまるほどしかしてこなかったのに、まさかの天草がアルコールへの恨みで幕を明けることに。

    高度が何千メートルになっても上空でもなお打ち寄せてくる強靭なアルコール。天草に着いてレンタカーに乗ってもその威力はとどまることをしらず、ぐるぐるしたままホテルにチェックイン。

    その日は見事な快晴で、それなのにあまりの気持ち悪さに天を仰ぐことしかできず、どうせ空を見るなら湯につかりながらにしようと、温泉が出る蛇口をひねった。

    今ではすっかり温泉のとりこだが、温泉の良さに気づいたのは社会人になってだいぶ経ってから。

    休みが3日間もあればすかさず海外に飛んできたし、仕事の疲れはパーっと発散して解消してきたゆえ、20代の頃は温泉がそもそも選択肢に挙がらなかった。

    がしかし、社会人生活が長くなり、頭が常にフル稼働で責任とプレッシャーが大きくなった頃から、温泉に入るひとときが脳をゆるめられるささやかな時間に。

    でもいかんせん、まだまだ温泉初心者。温泉に癒されていたのは軒並み冬であると気づかす、あのゆるまりを夏に実行してしまったのが、誤りであった。

    夏の天草、さんさんと照る太陽、気温34℃。

    この条件で温泉に入るとどうなるか、冷静に考えればわかる。暑い。温泉に浸かる前から、ゆでだこでる。

    でも脳内には”温泉=リラックス”という方程式しか存在していなかったがために、季節をすっとばして激務の合間のリラックスに温泉を組み込んでしまった。暑い。

    外気温34℃の炎天下に入る、源泉かけ流し40℃の露天風呂。笑うしかない、セルフ我慢大会。

    夏の温泉は癒しではなく耐久レースだと初めて知ったけれど、ビールを飲みながら空と海を眺める時間はオフィスにはぜったいにない(暑いけど)。

    『天空の船』は全室露天風呂付き。

    テラスには露天風呂と寝転べるリクライニングチェアがあって、目の前には海しかない。文字通り、海のみ。オーシャンビューというか水平線ビュー。緑があふれる島と、海と、空。

    オフィスは、海はもちろんのこと、太陽も風も空もその存在がないものかのように遮断されている。無機質すぎる。

    一方、はるばる本島を飛行して海を超えて来たこの地には、オフィスにあるけどなくてよいもの ー ため息、平謝り、生気のない顔、こもった空気、冷房による凍え、枯れかかった植物 ー がひとつもない。

    そしてこの日は、年に数回見られるか見られないかレベルの圧巻のサンセット劇場だった。

    西に面したテラスには、1分ごとに海に近づく太陽と、シアン・マゼンタ・イエローの色の3原則がつくるカラーチャートを隅から隅まで満たす180度の空と、青から金まで1秒たりとも同じ顔を見せない海と、肌をわずかになでる風とが一堂に介していて、シティ派閥に属する都会派民も圧倒的に心奪われる。

    旅先では日の入り時刻の前後各30分は、夕焼けや夜景予備軍のシティスケープを眺めるのがお気に入り。

    この日は、長く入っていられない露天風呂を横目に、迎え酒をしながらゆうに2時間ほど、目の前の自然ショーにただひたすら真剣に没頭していた。

    こういう時間でしか、頭の中のあれこれをポーズできない。

    強制的に脳内多動を抑えてくれる、稀少な存在のひとつ、それが夕焼け。

    目を離したらまるでちがう色になってしまう空から視線をうつすべき場所も理由も、ほかになかった。

    このホテルを選んで泊まりに来た人たちは、思い思いの服をまとい、軽やかですっきりと、地面から3cm浮いているようなほがらかさを発していた。

    意志で足を運ぶ人たちの、なんと健やかでほほえましいことか。

    だからホテルは、聖水のようだといつも思う。

    都心でも自然のなかでも、山でも海でも、人は癒しと休息を求め、自らの意志でそこに向かう。引き寄せられる。行かねばならぬ、と渇望を覚えさえ、する。

    期待や希望に包まれている人に、負のオーラを出している人はいなくて、だからホテルのロビーは澄んでいる。

    『天空の船』の思い出は、そのロケーションが成せる圧倒的な夕焼け(と夏の温泉のほろ苦さ)だった。

    イタリアンのディナーや、ハーフブッフェの朝食も、地場の食材が豊富で、上品で、スタイリッシュで、ホテルの持つ雰囲気にとてもフィットしていた。

    ==========

    2日目、今日は世界遺産に登録されたキリシタン関連遺産を訪ねて、天草の下島を時計回りに進む。

    地元の人が行き交う姿すらない、人の気配すらない路地を歩いていると、見慣れた日本家屋のなかに突然ゴシック様式の崎津教会が現れる。

    海沿いの崎津集落は、見たかった景色そのものだった。

    はるか昔から人が営みを続けてきたその小さな町は、海に面しているがゆえに図らずも歴史の舞台となった町。

    天主堂は、踏み絵が行われた場所。450年も前からずっと同じ場所に同じ姿で存在し続けていると考えると、教科書のなかのお話は初めてノンフィクションへと形を変えた。

    そしてカーフェリーで島原半島へ。

    車で港に乗りつけることがまずたまらない。

    だってそこは海なのに。

    車に乗ったまま港で乗船を待つ時間は個室で優雅だし(寝ても食べても音楽を爆音でかけてもよい!)、車ごと船に進入していく瞬間はなぜかスリル満点。

    前向き駐車ですっと指定位置に停める瞬間は、なぞの達成感。

    停めた車から降りて甲板に上がっていくと海が広がるその瞬間の、開放感。

    乗る停める降りる上がるのひとつひとつの行程が、日常にはない、人生で数えるほどの体験となる。

    海の上は例のごとく風が強く、甲板に出ているのは私たちだけだった。

    でも潮風を、360°全身で浴びられる機会なんてそうない。

    風で髪がぐちゃぐちゃになるのも、ワンピースが羽ばたくのも厭わずに、30分の船旅をかもめのようにたゆたいながら過ごした。

    雲仙は、山を切り開いた国立公園内にある温泉地。

    港からは、高地へとぐんぐん登っていく。

    森の中を切り裂いていくと、窓から入り込む空気がどんどん変わっていくのがわかる。

    車を進めるごとに1℃、また1℃と気温が下がり、高地特有のひんやりとしたさわやかな風がひたひたと車内を通り抜けていく。

    湿気をはらんだ潮風とはうってかわって、すっきりと冷えた軽やかな風だった。

    海派であっても、緑が醸成し濾過する山の清々しさにはくらっとしてしまう。

    数百メートルをゆるやかに登っていくうちに、仕事の疲れは下界に置いてくるようだった。空気とともに、からだが軽くなる。

    そして到着した雲仙は、高地ゆえのしゃっきりした空気に満ちていた。通された部屋の露天風呂も白濁の源泉かけ流し温泉だったことにテンションが上がり、早速どぼん。(冷蔵庫にはサービスのハーゲンダッツが入っていた!)

    8月末の夕べでも25℃前後と涼しく、天草とは打って変わって温泉甲斐がある。

    『山照別邸』は全室露天風呂付きながら、新館宿泊者専用の展望風呂に、『雲仙福田屋』の大浴場も利用できる。

    木造の縁が額縁となり、白濁の湯の先にある緑を望む内湯は、しみじみと確実に凝りをほぐしていく。

    涼しい高地で入る夏の温泉は、格別。夏の温泉はかくあるべし、と学習した瞬間でもあった。

    目の前には空と緑。しんとした静寂のなかで湯に包まれる時間の幸福たるや。

    そしてこの宿は、食事がとてもおいしかった。牛肉に魚介、地鶏にその卵など、九州の味覚がエレクトリカルパレードのごとく次から次へと卓上へ訪れる。忘れられない旅館の食事で上位に鎮座している、数年経った今でも。

    ==========

    3日目、チェックアウトをしたら、雲仙から熊本へとまたカーフェリーで渡る。3日間で2回も海の旅路を行けるなんて、このルートを思いついた時は天才的だと思った。

    窓からひたすらに空と青との溶け合うラインを眺め、温泉以上にデジタルデトックスをできる時間。

    そして熊本ラーメンを食べて、空港へ向かったのであった。

    数字を離れ、タフなロールに向き合った自分の真摯さを称え、次の四半期へと頭と心を切り替える時間として、天草&雲仙は最高の組み合わせだった。

    海と山、夕焼けと冷気、単純泉と白濁湯、海鮮と肉。風呂好きには、温泉露天風呂付き客室は最高の湿布。

    摂取すれば生き返る、聖なる水を巡る旅、極限まで消耗してスポンジ化した脳の疲労にぐんぐん染みたのであった。

  • 指宿_夢が詰まった山リゾート

    指宿_夢が詰まった山リゾート

    行ったことのない街……そうだ鹿児島へ行こう、の巻。1泊目は指宿の山のなかに宿泊しました。


    今回の旅の目的

    家族旅行の宿選びでも、「その土地っぽさ」「その宿ならではの体験」ははずしたくないところ。

    指宿といえば砂蒸し温泉が有名。2日目に体験することを先に決めていました。

    砂蒸し温泉があるのは、指宿のシーサイドエリア。なので1日目は海沿いではなく指宿のべつの顔を見られたらいいな、と思っていました。

    指宿を見てまわるにも、その方が稼動エリアも広がるかな、と。

      

    今回の重視ポイント

    観光度 ★☆☆☆☆

    鹿児島空港から指宿への移動時間を考えると、初日は宿に直行することになりそう。観光は翌日に、と考えました。

     

    ホテルステイ ★★★★★

    チェックイン開始時間からチェックアウトまでまるまる過ごすことになるので、宿での体験がユニークないしエンターテインメントになることを重視。

     

    鉄道駅アクセス ☆☆☆☆☆

    空港貸出/返却のレンタカーなので、アクセスは気にせず。

     

    観光アクセス ☆☆☆☆☆

    どのみち車移動なのと、指宿も周りきれないほどのエリアやボリュームではなさそうなので、ここも気にせず。

      


    今回のホテル探しの前提

    旅先として指宿を選んだのも、皆が行ったことないから、という理由。鹿児島空港からの距離を考えると道中がっつりドライブなので、がっつり観光するというよりはホテルステイも含め未知の街を知る“予習1回目”の感覚でした。

    ただ指宿での1泊目と2泊目ではちがう体験がしたくて、エリアも特徴もがらっと異なる選択にしたいというもくろみがありました。  


    選んだホテル

    指宿で評価が高かった宿、『悠離庵』。

    山の中腹に広がる約2万坪もの敷地に、わずか17棟の離れが点在しています。

    この広大さはシティさにはない魅力です。

      


    この宿に決めた理由

    この宿、ほぼひと目見て決めた感じでした。

    決め手は2つ。

    1.この宿だけの体験

    温泉水プール&露天風呂が、両方が部屋に備わっていること。

    プールもお風呂も露天で温泉、これを実現している宿は全国的にも数えるほどではないかと、、(屋外プールと露天風呂をパブリックに備えているリゾートは多々あれど、ほぼ全室にどちらも備えているのは聞いたことがないです……!)

    ランニングコストを考えると宿泊料金もかなりお高くなりそうですが、1泊2食付きで1室8万円ほど(2名1室利用時)。

     

    2.プライベート感

    まるで1棟貸しのように滞在できること。目の前に海が広がるホテルなど、バルコニーに出ると隣の部屋の人と目が合って気まずい……というのはあるあるですが、点在する離れなので視線や喧騒から隔離されていると寛げる指数が格段に上がります。

    加えて、夕朝食ともに仕切られた個室でグループだけで食べられるというのも、時流的に安心ポイントでした。

      


    部屋選びのポイント

    選んだ部屋タイプは、「和風離れ」カテゴリーの「温泉水プール&露天風呂付き洋室」。

    予約時に部屋タイプの指定はできずおまかせでしたが、どの部屋も50平米以上(プールや露天風呂など屋外エリア除く)で、ベッドルームとリビングルームがしっかり分かれているスイートタイプ。

      


    よかった点

    無限ととのうループ

    「ととのう」はサウナの特権のように一見思いますが、お風呂でもととのえます。

    むしろ全身浴の温まり具合はサウナを凌駕するのでは、と思うことも。

    露天風呂に限界まで浸かる→温泉水プールにどぼん、優雅に泳ぐ→デッキチェアで横になる、これが3m以内で叶う贅沢よ、、!

    デッキチェアに加え、東屋までありました。すこし高い位置でデイベッドに横になると、五感が反応するのは青い空と山の緑と鳥のさえずりだけ。ビルも車の音も人の話し声も、なにもない静寂の世界をひとり占めできます。至福の具現化。

    温泉水プールだけあって水温が25℃前後に保たれていて、まだ肌寒い3月でもすいすい泳げるし、温泉で茹だったからだを冷ますこともできます。

    ちなみに宿泊した「萩」には、内風呂もありました。これ以上もう露天風呂にもプールにも入れない、というほど無限ループを楽しんだ夜更け、ほかほかしながら髪やからだを洗えるのがいい気分。ガラス張りで、くもった窓ガラス越しに夜の気配を感じられるのがうれしい。

      

    リビングとベッドルームが別

    食事の時以外は露天風呂かプールかデッキチェアにいたのですが、それでもバスローブをばさっとかぶってひと息つく時間もときにはあって。

    正直なところインテリアのセンスが格別に良いというわけではないのですが、田舎の親戚の家に来た気の置けない雰囲気があります。

      

    完全独立空間なのに開放的

    プライベートやプライバシーを重視すると、空間はどうしても閉鎖的になりがち。

    その悩ましいトレードオフは、ここでは無効。

    露天風呂・プール・東屋の先には、ただひたすらに一面の緑。

    都会の高層ビルから見渡せるビル群のネオンに癒される夜もあるけれど、都市に暮らす身にはこのしんしんとした暗闇に包まれる時間が新鮮です。

       

    カートで冒険気分

    フロントのある母屋から各離れへは、スタッフが運転する電動カートで移動。

    起伏のある道を進むため、縦に横に揺れてアドベンチャー感満載。

       

      


    気になった点

    市街地からかなり遠い

    わかってはいても、なお遠いです。カーナビの推奨入力地点「指宿リサイクルセンター」からは案内がなく、15分ほどさらに山の上へと登りました。

    食事はふつう

    刺身や黒牛ステーキなど、鹿児島の山の幸海の幸が出ます。旅館の食事が並びます。

      


    総合評価

    指宿らしいかと問われると、指宿という土地でなければならない必然を見つけるのは難しい、、(「その土地だけの絶対的な景色」「ここでなければ成り立たない設え」のようなものは日本中を探しても備わっている方がレアですよね。)

    だけど、温泉のプールと風呂をかけ流しで屋外でプライベートに楽しめるという体験は、やはりここならでは!しっかり探してはいませんが、日本広しといえどこの価格帯でこの条件を備えているところはない気がします。

      

    指宿らしさ ★☆☆☆☆

    指宿風情はなく、たとえばこの宿が北海道にあっても中伊豆にあっても違和感はありません。温泉街や宮古ブルーの海などその土地ならではの体験を重視する場合にはあてはまらないともいえます。

      

    隠れ家度 ★★★★★

    公式サイトのドローン映像を見るとわかるとおり、山を切り開いてつくられただけあって、あるのは自然だけ。レストランや日帰り利用もないので、宿泊客だけが訪れることのできる場所です。

      

    満足度 ★★★★★

    露天風呂と水風呂(プール)が大好物でもはやライフワークであり日常であるため、旅先で普段の何倍も開放感のある場所で、思う存分自分たちだけで自由に過ごせたことに大満足。

    目の前に広がるのは空と緑と鳥の声だけ(、そしてビール)という時間が、日々のあれこれを一旦追いやってくれました。

      

  • リスボン48hrs

    リスボン48hrs

    2019年GWにリスボンを訪れた時の実録街歩きです。

    リスボン、3回目だったけどやっぱりかわいすぎてかわいすぎてにやにやが止まりませんでした……。

    1日目 7:30 – リスボン到着

    サンセバスチャンから夜行列車に揺られること12時間、リスボンに向かいます。

    この夜行列車もまたかわいいんです。スモーキーピンクや赤紫がどことなく映画「グランド・ブダペスト・ホテル」の世界観を彷彿とさせるレトロな色づかいでした。

    予約したのは、グランクラスというトイレとシャワーが付いている個室。

    スペインの夜行列車は基本的に、座席のみ、相部屋(トイレ・シャワーなし)、個室(トイレ・シャワーなし)、個室(トイレ・シャワー付き)があります。

    トイレとシャワーが付いていない部屋を利用する場合は、共有のトイレとシャワーを利用(車両によっては共用のシャワーがない場合もあるとのこと)。

    どちらも経験がありますが、女子はトイレ・シャワー付きの個室が無難。

    ほとんどの夜行列車は早朝に到着するためすぐにはホテルにチェックインできない時間であることと、防犯的な観点と、個室とトイレ・シャワーとの移動で荷物をまとめたりする手間とを考えると、私は今後もトイレ・シャワー付き個室一択という感じ。

    何か食べたり荷物を整理したりしてちょっと手を洗う、というのが気軽にできるのも侮れません。

    ちなみにトイレが部屋にあると匂いが気になるかなと心配していたのですが、全く気になりませんでした。(一度トイレが流れなかった時は車掌さんに来てもらって直してもらいました。直せる車掌さんすごい。)

    乗り込んだ時は並び席でしたが、車掌さんによってあっという間に2段ベッドに早変わり。一瞬の出来事すぎてビデオをまわす前に変身してしまった…残念…。

    4/30のサンセバスチャンの日の入りは21時過ぎ。夜行列車はサンセバスチャンを19時過ぎに出発したので、乗ってしばらくは窓から車窓を眺める時間がたっぷりありました。

    日が沈んで青の世界が見えなくなるまで、2時間ずーっと外を眺めていました。

    暗くなってからはバーへ。L字型カウンターに簡易イスというシンプルな造り。ビールやワインをちょっと1杯、という人で満席になる時間もありました。

    そして揺られること12時間、リスボンに到着。

    夜行列車が大好きなので降りるのが名残惜しかったのですが、列車から一歩出た瞬間に駅に目がハートに。

    リスボンには夜行列車が発着する駅が2つあるのですが、サンセバスチャンからの列車が到着したのはSanta Apolónia駅でした。

    8:30 – ホテル到着

    到着したSanta Apolónia駅から、ホテルのあるBaixa-Chiado(バイシャシアード)駅までは地下鉄でわずか4分。

    Baixa-Chiado駅は、ポルトガル建築の重鎮であるアルヴァロ・シザによるデザインで、建築界隈の方が視察に訪れることも多いのだとか。

    Baixa-Chiado駅からは石畳の坂道を昇ること数分、到着したホテルはあまりに別世界でした。

    ホテルはこちらの記事にまとめた通り、震えるぐらいラブリー…!

    荷物を預けて、さっそく快晴のリスボンの街へ。

    9:00 – 名物カフェで朝食

    Baixa-Chiado駅には東と西に改札がありますが、階段を昇る方の西側の出口すぐにある有名な老舗カフェ「Cafe A Brasileira」。

    1905年創業、重厚感ある店内に歴史を感じます。

    奥行きはあるものの広くはないこのカフェは、たぶん朝が最も人が少ない時間帯。

    晴れた日のテラスも捨てがたかったけれど店内がまた素敵なので、店内でかるく腹ごしらえをすることに。

    ポルトガル名物のエッグタルト、キッシュ、ホットチョコレートを注文しました。エッグタルトは安定の味、キッシュが思いのほかおいしかった…!ヨーロッパのホットチョコレートは、THEチョコレートを溶かしましたという濃厚さが好きです。

    10:00 – 路地裏散策

    「Cafe A Brasileira」を背に右手に歩いて行くと、リスボンに3つあるうち最も有名なビカ線のケーブルカーが突如現れます。

    路地のひとつに突然線路のある通りが混ざっていて、掘り出し物感たっぷり。ケーブルカー越しにテージョ川を望めるのがビカ線の特徴です。

    このケーブルカーはたまたま新車できれいでしたが、横の壁を見てもわかるように落書きされているケーブルカーもあります。

    いきなりリスボンを象徴する景色を目にするとテンションが上がります。

    初めて来た時も前回来た時もここで何百枚と写真を撮り、ある意味では見慣れた景色なはずなのに、それでも今回も立ち止まって興奮しきり。

    初めてリスボンに来た時に2週間滞在したゲストハウスがここからさらに5分ほど歩いたところにあり、散歩がてら今もあるか見に行き、あまりの懐かしさに中に入れてもらってきました。

    その後はひたすら路地裏を歩き続けること1時間。いくらでも歩けてしまうのがリスボンの魔力。

    ふたつとして同じ路地裏がなくて、ピンクや黄色、グリーンや水色やパープルの壁にアズレージョというポルトガル特有のタイルが張ってあって、家を見ているだけでどこまでも行けてしまいます。

    通りかかった雑貨屋さんでこんなおもちゃの指輪を買いました。ピルケース、鏡もアズレージョ風の模様がかわいい。

    街中には階段も多く、振り返っただけでこんな写真を撮ってもらえます。

    そして再びBaixa-Chiado駅に戻り、リスボン名物の28番トラムに乗車。

    路面電車なので車と共有しているのですが、対向車線だけでなく歩道ともこんなにすれすれです。

    歩道にいる人とはハイタッチできそう。

    対向車ならぬ対向トラムもかわいい。

    ひとまず終点まで行きました。

    窓から見える景色、坂道の登ったり下ったり、先の見えないカーブ、建物すれすれ人すれすれを通るのがアトラクションさながらで楽しすぎて、「どこで降りようかどこで降りようか」と乗り続けたら終点に着いてしまいました。

    Baixa-Chiado駅横の広場から乗って、終点のMartim-Moniz広場まではだいたい40分ぐらい。

    朝からだいぶ歩き午後にさしかかる時間だったので、ランチに。観光客向けレストランは好きではないので、路地裏のクチコミ評価が高いレストランへ。

    シーフードが有名なお店だったけど、がっつりお肉を頼んでしまった。

    その後、別のケーブルカー、グロリア線へ。

    この傾斜!

    街の高低差をカバーするために今もこんな風にケーブルカーが残っていること自体に感動してしまいます。

    せっかくなので乗車して上まで行くことに。乗車時間はわずか3分ぐらい。ケーブルカーと並んで坂を登っている人もいますが、登山さながらにつらそうでした。

    グロリア線の上の駅の近くには、消臭力のミゲルくんのCMに登場した展望台があります。

    ちなみに…観光用ではなく市民の足としてケーブルカーが3つも現存しているリスボンは、地図からはその実体がつかめない街です。

    というのも高低差が激しく、平面の地図では決してわからない想像できないから。たとえばBaixa-Chiado駅は、街の高台と低地とにまたがっているため、駅の東口を1階とすると西口は6階に位置します。この高低差を行き来するために街中には階段も多く、それがまた迷路のような神秘性にもつながっています。

    さて、グロリア線の上の駅からホテルまで徒歩5分ほどだったので、一旦帰還。

    今回リスボンは1泊のみ、せっかくなのですこしはホテルで過ごしてかわいいホテルの真価を味わわないとです。

    5/1でも気温は30度近く、雲ひとつない快晴で日差しもきつい、そのうえ坂道の連続、加えて早朝から動いているともなると、ランチ後には疲れが出てくるので休憩にももってこい。

    ホテルにようやくチェックインすると…もうかわいすぎてノックアウト。

    (ホテルの詳細はこちら)

    ホテルの部屋がかわいすぎて出たくなくなってしまったのですが、後ろ髪を引かれながらもリスボンスイーツを仕入れに再び街へ。

    16:00 – スイーツハンティング

    まずはホテルスタッフにもおすすめされたエッグタルトのお店・Manteigariaへ。

    店内はカウンターのみ。みなさんエッグタルト1個、またはドリンクを一緒に注文して、さっと食べていました。エッグタルトのスタンディングカフェ、かわいかった……。私はせっかくのお天気なのでテイクアウトに。1個1ユーロ、2個入りのボックスに入っています。

    次はチョコレート専門店「Chocolataria Equador」へ。ポルトに本店をかまえ、サロン・デュ・ショコラにも出展したことがあるとかで有名なようです。

    ここはとにかくパッケージがかわいい。買い占めたかったです。

    1枚8ユーロほどで、自分用とおみやげ用に購入しました。

    そしてこの後はMANGOでワンピースをハント。MANGOの絶妙な色づかいの虜でした。

    19:30 – マジックアワーにルーフトップバー

    日本でも海外でも旅先で必ずやることといえば、日の入り時間のチェック。

    この日の日の入り時間は20:28なので、20:30の前後30分は高台から街を眺めることにしていました。

    向かったのはホテルから徒歩3分ほど、リスボン名物のサンタ・ジュスタのエレベーター近くにある「TOPO」。

    正式なバーというよりは、ヨーロッパの建物によくあるルーフトップにバーカウンターを設置して椅子を置いた簡易的な場所ですが、サンタ・ジュスタのエレベーターとサン・ジョルジェ城が見渡せます。

    サングリアがたしか3.5ユーロほど。リスボンはヨーロッパの首都ながら物価が安いです。こういうバーでは日本でもバルセロナでもローマでも1杯1,000円ぐらいするなかで、リスボンだと500円ぐらいとお手頃。

    本当は21時までここにいたかったのですが、放射冷却と風により昼間の暑さがまぼろしだったかのように急激に冷えてきたので、やむなくディナーへ向かうことに。

    21:00 – 隠れ家ディナー

    ケーブルカーグロリア線の上の駅、展望台の向かいにあるレストラン「The Decadente」へ。

    展望台からはちょうどマジックアワーの街並みが広がっている良い時間帯でした。

    ホテル併設のレストランながらカジュアル、でもこぢんまりとした隠れ家的レストランです。

    サラダ、エビ、リゾットを注文。

    もっとカジュアル、もっと高級なレストランはほかにあると思いますが、くだけすぎずうるさすぎず気どりすぎずの空気感が心地よかったです。

    ポルトガル料理をベースに創作心あるメニューもオーダーに迷うほど。ポルトガルらしいシーフードをつかった料理が並び、選び甲斐がありました。

    席数が多くなく、照明が暗く、バーのような雰囲気。でもおそらく地元の家族連れも多く、気取った感じがなくリラックスできました。リスボンに暮らしていて、日曜日の夜に着心地のよいワンピースでのんびりふらっと入る感じ。(実際は祝日の夜だからかほとんどが予約で満席でした)

    わざわざ行きたい度★★★☆☆

    この後、バーにでも行きたかったのですが、朝7:30から休まず歩き続けてあえなくダウン。

    2日目 9:30 – かわいい朝食

    チェックアウトまで朝食やパッキングをゆったりすると決めていたので、朝はのんびり。

    朝食はというとメニュー自体はコンチネンタルブレックファストで味もノーマルでしたが、朝食ルームがかわいすぎて悶絶。

    12:30 – 川沿いの広場へ

    ホテルからテージョ川まではほぼ一本道でコメルシオ広場を目指しました。

    ひたすらに広場が広がる様子と空の広さと川の眺めは壮観です。電動キックボードのレンタル、楽しそう。

    踊るマダム。

    広場の先に広がるテージョ川。川と地面との境が曖昧で、こんな風に座って川を眺めることができます。水遊びしている親子も。

    日本だと柵や看板が立っていますが、こちらは自己責任スタイル。川と地面の境目が本当にわからないので、見ていると時にひやひや。

    13:00 – リスボン1の絶景をテラスから

    昨日に続きトラム28番に乗って、Miradouro de Santa Luzia(サンタ・ルチア展望台)へ。

    まずは隣接のポルタス・ド・ソル広場で絶景にくぎ付けに。

    ここもまたアズレージョのタイルもかわいいしブーゲンビリアは美しいし停泊している大型クルーズ船は絵になるし、ずっといられてしまう危険スポットです。

    広場奥のこの階段、気になる……。

    昇ってみると、そこは「Bar Terraço de Santa Luzia」というオープンテラスのバーでした。180度見渡せるつくりになっている特等席です。

    細長いバーで20席ほど。サングリアとレモネードを注文し、日差しと涼風をたっぷり堪能。

    5月のリスボンは日差しも強く気温も高いのですが、湿気がなく風は心地よく、いくらでも外にいられます。たっぷり1時間休憩しました。

    15:00 – ビカ線ケーブルカー再び

    再びトラム28番に乗って、「Time Out Market」へ向かいます。

    どうせ通り道だから…と言い訳して、ケーブルカーに乗りました。

    上から撮って、

    下から見上げて、

    途中から見上げて。

    写真を撮りたくて歩いて下り、中腹で待ち構えました。

    下の駅で止まっている姿も存分に眺め、上に向けて折り返し出発するまで20分ぐらいひたすら愛でていました。

    15:30 – フードホール世界1号店に到着

    Time Out Marketは、1968年ロンドンで創刊されたシティガイド「Time Out」が手がける巨大フードコート。

    ポルトガルの有名店が顔を揃えるとのことで行ってみようと決めていました。ハンバーガーやタコを食べ、ポルトガル産クラフトビールをがぶがぶ飲みました。

    18:30 – 地元でも評判のスイーツを

    マーケットからホテルに戻る道すがら、地元の人にも評判がよいというガトーショコラのお店「Landeau chocolate」へ。なんとガトーショコラ1種類のみというお店です。

    しっとりしてるけどしっとりしすぎず、苦くないけど甘くもなく、チョコレートの味がシンプルにダイレクトに伝わるケーキでした。マーケットでお腹いっぱいになったはずだったのに、ぺろっと。

    19:00 – 圧倒的かわいいショップ

    こちらは世界最古の本屋としてギネスブックに認定されている書店「Bertrand」。

    そして次に訪れたのが、ポルトガルを代表するといっても過言ではないライフスタイルショップ「A VIDA PORTUGUESA」のChiado Ⅰ店。

    もうね、ここに住める、住みたい……!

    滞在したホテルの朝食ルームにあった装飾品たちも、このショップから選ばれていました。

    セレクトされた物それぞれのクオリティは言うまでもなく、ショップとしての調和が完璧でした。ディスプレイ、ライティング、動線、すべてのバランスが完成された空間で見事。

    そんなに広くはないお店だけど、空間に感動して30分ぐらいうなったり眺めたりと感動しきりでした。

    「なんでこんなに惹かれるんだろう」と「こんなお店をやりたい」とを考え続けていたら時間があっという間で、それでもまだまだ名残り惜しかった……。

    ハンドクリーム、ドアにかけるプレート、つばめの置き物、オリーブオイル、オリジナルトートなどを購入。

    20:00 – 老舗ジェラート

    Chiado駅のすぐ前にある「Santini Chiado」へ。この外観、かわいすぎる。天才だ……。

    その日のラインアップは黒板に書いてありました。

    21:00 – 夜行列車が出る駅へ

    あっという間の1泊2日、再び夜行列車に乗って、マドリッドに向かいます。

    鉄道関連で唯一の世界的デザイン賞を受賞した、リスボン最大のターミナル駅。夜空に白が美しく映えていました。

    リスボン48時間を終えて

    丸1日半を過ごしたリスボン、予想通りぜんぜん時間が足りませんでした。

    3回目だし、すこしはリスボン愛も落ち着いただろうし、もっといたいけど旅程的にしかたない…と決めた1泊2日の滞在時間でしたが、見通しが甘かったです。

    リスボンは心のホームなので、次は最初の滞在の2週間よりも長く暮らしてみたいな。

    世界遺産シントラ、“太陽の海岸”を意味するコスタ・ド・ソルにあるリゾート地エストリルやカスカイス、ロカ岬などなどリスボン近郊にもまた行きたい場所がたくさんあるし、ナザレやポルトにもまた足をのばしたいと思っています。

    素朴さ、自然体な感じ、街と自然、古さと新しさ、そのバランスが私にはちょうどよくて心地よくてホーム感がある国、ポルトガル。

    遠いけどわざわざ行く甲斐がある国です。すでにまた行きたい……!

  • サンセバスチャン72hrs

    サンセバスチャン72hrs

    2019年GWに3泊したサンセバスチャン。3日間の滞在のうち、主にバルの話です。

    2回目のサンセバスチャンでしたが、やっぱりおいしく、おとなになるほどその良さが染みるタイプの街だなとしみじみ実感しました。

    1日目 18:00 – サンセバスチャン到着

    バルセロナから飛行機で1時間15分でサンセバスチャンに到着。アクセス情報や街の全体の様子などは、こちらにまとめています。

    訪れた4/27は日の入りが21時過ぎだったので、到着してもまだ夕方どころか日中の様相でした。

    サンセバスチャン空港はマドリッドとバルセロナから国内線のみが離着陸する小さな地方空港。フライト到着時間に合わせていくつかの街へのバスが運行されていました。

    19:00 – ホテル到着

    コンチャ湾に面する伝統的ホテル『Hotel de Londres y de Inglaterra』(ホテル デ ロンドレス イ デ イングラテラ)へ。(ホテルの話はホテルライブラリー「サンセバスチャン_王道の品格」にて)

    荷物を置いてひと息ついてから、まず近所のスーパーへ。水、チーズ、オリーブ、ホワイトアスパラなどを買いました。

    21:15 – バルめぐりへ出発

    ひとしきりホテルを愛でた後、さっそくバルめぐりへ繰り出しました。

    21時過ぎでもこの明るさ!

    21:30 – バル1軒目

    土曜日の夜とあって、バルが所狭しと立ち並ぶ旧市街はたくさんの人。

    お目当てのバルは立ち飲みもぎゅうぎゅうで、まずは比較的余裕のあった『CASA VERGARA』へ。

    このバルはなんと、ピンチョス発祥のバルだとか。奥行きがあるバルのカウンターには、ピンチョスがぎっしり。ここではまずビールに白身魚が乗ったピンチョスを。

    21:45 – バル2軒目

    次に訪れたのは『GANBARA』。

    このバルもカウンターに近寄れないほど混雑。

    ここでは名物のCrab Taetlets(かにのタルト)とチャコリを。チャコリはバスク地方で生産される微発泡ワイン。甘みがなくスッキリとした味で、アルコール度数も低め。泡立て、香りを出すために、高いところから注がれます。

    かにのタルトは注文すると温めてくれました。

    22:00 – バル3軒目

    次は『ZUMELTZEGI』。

    こちらはフォアグラが名物です。甘酸っぱいりんごソースとの相性が絶妙。

    フォアグラは日本では高級フレンチに行かないとお目にかからないですが、サンセバスチャンではバルで500円ほどで食べられます。毎日食べ比べしました。

    22:30 – 締めのバスクチーズケーキ

    日本でもブームになっているバスク風チーズケーキ。その発祥はここ、サンセバスチャンの『La Vina』です。

    イートイン(といってもいつでも大混雑なので食べるスペースを見つけるのもひと苦労)だけでなく、テイクアウトもできます。5ユーロで2つ乗ってきました。

    このチーズケーキ、本当においしかった…。

    軽くないのに重くない、濃厚だけどさっぱりもしてる、そんな絶妙な味で、ぺろっと完食。

    2日目 9:30 – 部屋で朝食

    昨日スーパーで買ってきたものたち。

    今回はバル巡りで毎日満腹になることまちがいなしなのと、朝食でついつい食べすぎてしまうのがこわかったのと、同じホテルに3連泊で朝食に飽きてしまうと予想したのとで、食事なしのプランで予約をしました。

    あと朝食なしだと起きる時間を決めずに朝のんびりできるのがうれしい。オリーブ、ヨーグルト、チーズなどでヘルシーに。

    昨日の移動疲れをとるべく朝はのんびり。ビーチを眺めがてらバルのある旧市街へ向かいます。

    13:30 – バル4軒目

    昨日混んでいて入れなかったバルから攻めることに。

    4軒目は『ATARI』。

    着席できるスペースもわりと多くあるのですが、お昼時は満席。

    カウンターの前で、フォアグラとアンチョビとチャコリを。

    このフォアグラも感動もの。

    14:00 – バル5軒目

    続いて『GANDARIAS』、こちらもカウンターは隙間もないほど。黒板に書いてあるメニューは英語表記もあり。

    ここはSOLOMILLOというビーフステーキが名物といわれています。

    注文したのはサーロインステーキ、わずか2.8ユーロ(!)と、ウニのなんとか、赤ワイン。

    14:30 – バル6軒目

    次は『Bar Sports』へ。

    その名の通り、スポーツ観戦を気軽に楽しめるいわゆるスポーツバーという感じです。

    わりとお肉が続いていたのと揚げ物が恋しかったのとで、イカのフリットを注文。揚げたてはやっぱりおいしい。

    15:00 – バル7軒目

    次に訪れた『LA CEPA』は、生ハムが有名。

    写真を撮りたいなと思っていたら、チャコリを注ぎながらとびっきりの笑顔で応えてくれたおねえさん。かわゆ。生ハムどーーーん。

    この生ハムがまた、すごくて。ほろ酔いで書き留めたメモには「脂がしっとり芳醇なのに全くしつこくない奇跡の生ハム」とありました。

    15:30 – 再びチーズケーキへ

    相変わらずお店は賑わっていたので、テイクアウトにしてホテルでゆっくり味わうことに。ぺらぺらではないしっかりしたプラスチックケースに入れてくれます。持ち歩いてもつぶれないので安心。

    16:00 – ひなたぼっこ、からのビーチ

    想像よりは寒かったとはいえ、太陽が注ぐとそれはそれはまろやかな午後。映画館のように同じ方向を向いているベンチの一角に座り、しばし酔い覚まし。

    ビーチには広告文がたくさん。プロと思われる人たちがするすると砂に描いていく様子はそれはもう鮮やか。Instagram見てね、が多かったです。

    4月おわりで気温15℃ほど、ダウンを着ている横たわっている人がたくさん。ビーチなのでいかんせん風が強いのですが、それでも半袖半ズボンでビーチバレーを楽しむ人も。

    ホテルに戻る時、先に部屋に上がってビーチから撮ってもらった!

    19:00 – チーズケーキとマジックアワー

    ホテルで海を見ながら糖分摂取。ビーチだとやっぱり風が冷たくて、長居するにはちょっと厳しい気候です。ソファにもたれて、風のない快適が部屋で過ごすおやつタイムは最高。

    この時間に戻ってきたのは、部屋からサンセットを眺めるため。日の入りが21時過ぎというのに、20:45でもまだこの明るさです。

    21時半でこんなに明るいなか、再びバルへ繰り出します。

    21:45 – バル8軒目

    『Urola』ではアーティチョークを。

    22:15 – バル9軒目

    2日目最後のバルに選んだのは『Fuego Negro』。

    創作系タパスが豊富といわれ楽しみにしていたのですが、時間が日曜日の遅めだったからかいいなと思ったメニューはほぼ売り切れ。

    選んだのは、神戸ビーフのミニバーガー、ポテトでできたパッタイ、タラのフライ。

    期待が大きかったからか、3品ともそんなに響かず。。

    23時過ぎにホテルへ戻りました。

    3日目11:15 – 遅い朝食

    この日もオーシャンフロント・ブレックファーストをのんびりと。

    13:00 – ちょっとフランスまで

    路線バスでわずか30分強で、フランスとの国境沿いの町・オンダリビアに到着します。

    オンダリビアから小さなフェリーに揺られることわずか10分弱で、フランスはアンダイエに。わずか2ユーロでの国境越え、もちろんパスポートチェックなどもなく、あっけなくお隣の国に入れました。

    バス停ならぬフェリー停の目印かわいい。

    15:00 – アンダイエ到着

    ここからが本当に大変で…。

    ビーチを眺めつつ、途中でバスに乗ってアンダイエの鉄道駅まで行ってサンセバスチャンに戻ろうと思っていたのですが、バスがぜんぜん来ず。。

    結局アンダイエの鉄道駅までGoogle Mapを頼りに1時間半ぐらい歩き続けました。つらかった。。

    サンセバスチャンに戻る駅は、こんな小さな入口。

    列車は近代的で快適、およそ30分で戻ってきました。

    17:30 – ホテル帰還

    ちょっとした遠出、しかも予想外の徒歩でわりと疲れて、しばらく休憩。

    客室ツアーを撮りました。

    18:00 – バル10軒目

    3日目の1軒目は『SIRIMIRI』へ。

    ここ、私がいちばん好きになったバルでした。

    混んでいながらも入口に近いハイテーブル席が運良く空いたので、まずはピンチョスを3種類。

    カウンターに置いてあるピンチョスは基本的にできたてではないのですが、それでもこんなにおいしいなんて…と感動してしまい、続いてサラダとポークリブを注文。

    サラダとポークリブもものすごくおいしくて、タルタルと包子(パオズ)とリゾットを追加注文。お酒もどんどん進みます。

    この2日間、お昼も夜も立ってさくっと飲んで食べて次へ、というホッピングを楽しんでいたものの、座って落ち着いて食べるのもいいよね、となってここで座ることにしましたが、これが大正解。長居をするのは粋じゃないと思いながらもおいしくて次々注文してしまいました。

    席を探しているカップルがいたのでお譲りして大満足でお店をあとに。フランス歩きの余韻でお酒もまわり、この日は1軒でおしまい。

    20時過ぎにバルを出てもまだこの明るさ、お得感しかない。

    この後、ZARA(メンズ・レディース・キッズ・ホームが揃うヨーロッパ最大の路面店だとか)をのぞいたりスーパーをぐるぐるしたり(どちらも同じビルに入っていて便利)して、ホテルに戻りました。

    ホテルに戻った21:43でもまだこのトワイライトです。マジックアワーは経験上は平均15分間ほどですが、サンセバスチャンでは1時間近くゆっくりと濃紺になっていきました。

    4日目12:30 – ランチへ出発

    名残惜しくもチェックアウトをして、ランチへ。ランチももちろんバルで。旧市街の外まで歩いて行きました。

    海とつながった川が美しい。

    13:00 – バル11軒目

    グロス地区という旧市街の対岸にあるバル『BERGARA』へ。

    創作ピンチョスの第一人者的バスとして、話題になっています。

    早速チャコリ。入れる動作もピンチョスもバランスがすごい。

    注文したのは、ウニのカクテル、エビのカクテル、フォアグラのぶどうソース添え(3.5ユーロ)、コロッケなど。

    味はというと、昨日のSIRIMIRIの方が好きでした。もちろんおいしくはあるけど、感動はなかったかな。

    14:30 – ジェラート

    旧市街の入口にあるジェラート屋さんにふらっと入って食べ歩き。ショップの写真もアイスの写真も撮らず、アイスにかぶりついている写真しかなかった……。

    15:30 – バル11軒目

    最後のバルをどこにするか考えた結果、昨日おいしくて感動した『SIRIMIRI』を再訪することに。時間的にすいていて、奥のカウンターに座れました。

    2回目は、たことサラダを。

    スペインといえばサングリア。サングリアもどのお店にも置いてあって、サングリアとチャコリを交互に飲んでいました。

    16:30 – ホテルバー

    ロケーションが最高すぎて、何時間でもいられる……。長いこと海と行き交う人を眺めながらビールを飲みました。ビールがはかどるはかどる。

    チェックイン時に渡されたバーでのワンドリンクチケットでしばしぼーっとする時間。

    この後、バーをちょっと抜けて、最後の買い物へ。OYSHOがかわいすぎてかわいすぎてつい長居(&爆買い)してしまった。

    18:00 – ホテルを出発

    名残惜しくも大満足で、次の街・リスボンへ向かうために駅へ向かいます。徒歩15分ほど、スーツケースを引いていても楽々歩ける距離でした。

    18:30 – 駅に到着

    国境を越える夜行列車が止まる駅とは思えないほどこぢんまり。ピンクでかわいい!小さな売店が1つあります。

    19:10発のリスボン行き夜行列車を待ちます。

    19時もまだまだ昼間と同じ明るさなので、夜行列車に乗るのはなんだか不思議な感じ。

    サンセバスチャン72時間を終えて

    サンセバスチャンで過ごした丸3日間、常においしいもので満たされていました。どこのバルに行くか、何を食べるか、何を飲むか、そればかりを考える楽しさったら……!

    バルはどこも、名物はもちろんそれ以外でも個性があるピンチョスばかり。1軒で1杯1ピンチョス、それをエンドレスで楽しめる文化、万歳。

    街全体の食のレベルが高いから、お店選びに慎重にならず気軽にはしごできるのって、最高すぎませんか!?!?常連さんももちろんいるのだろうけど、観光客にもとてもオープンでフランク。スペイン語は挨拶程度しかできなくてもどこも英語で対応してくれて、お会計も明瞭でした。

    街はとても小さいので「住みたい!」というよりは「初夏にビーチとバーを往復する2週間を過ごしたい」というサマーリゾートな感じです。サンセバスチャンに拠点を起きつつ、フレンチバスクに日帰りしたりビルバオに足をのばしても。

    日本からのアクセスはヨーロッパのなかでも不便ですが(飛行機で行くならイベリア航空のマドリッド直行便を利用する以外は基本的に2回乗り継ぎが必要)、スペインまで足をのばすならば列車やバスで訪れる価値のある街です。

  • 食べて揺られて恋をして(2019GW)

    食べて揺られて恋をして(2019GW)

    2019年のゴールデンウィークは、10連休を2日前倒ししてスペインとポルトガルに行ってきました。

    海沿いの町で夜な夜なバルをめぐり、夜行列車に2回乗り、もう3度目の街なのに改めて好きを実感するという旅でした。

    旅のテーマ

    時は最も好きな5月、この時期の長期旅行はヨーロッパ一択!

    日本からのフライト時間が長い一方、一度渡ってしまえば複数の国も移動できるので、7日間以上の旅期間がとれる場合はヨーロッパが常に第一候補です。

    5月のヨーロッパはおおむね初夏で、寒すぎず暑すぎない爽やかな気候というのも大きなポイント。

    ほぼ毎年、ゴールデンウィークはヨーロッパへ行っています。

    今年のテーマは「食べて揺られて恋をして」。

    今回は、バルセロナ・サンセバスチャン・リスボンの2か国3都市へ。

    この3つの街に決まった経緯は……

    ・今年は冒険よりリフレッシュの気分
    ・大都市よりこぢんまり
    ・シティかリゾートかならシティだけどリゾート感もほしい
    ・太陽感もほしい
    ・おいしいものに埋もれたい
    ・日本ではほぼ乗れない夜行寝台列車に乗りたい

    というわがままを詰め込んだ結果、シティながらビーチもあるバルセロナ、世界一の美食の町といわれるサンセバスチャン、首都とは思えないほどこぢんまりしながら街も自然も備わるリスボンという3都市巡りになりました。

    バルセロナin・マドリッドout、宿泊の内訳はバルセロナに2泊、サンセバスチャンに3泊、リスボンに1泊(マドリッドは素通り)に。

     

    今回の旅のつくりかた

    日本発着の航空券、3都市のホテル計6泊、寝台列車2回、スペイン国内線1回は、すべて別々に予約。価格や費用対効果を比較リサーチしながら、公式サイトやOTAでそれぞれ予約しました。

    移動と宿泊を合わせた合計金額は、1名あたり268,565円。

    内訳は…

    ・日本発着航空券:119,175円
    ・現地移動(国内線1回、夜行寝台列車2回):52,331円
    ・ホテル6泊:97,058円

    現地移動は、あえての夜行寝台列車を利用。夕暮れ時から暗闇になるまで、列車が動きながら日が沈む様子を眺められる時間が贅沢で大好きで、ヨーロッパでは必ず夜行寝台列車を求めてルートを決めるほど。

    日本と比較すると、夜行列車が運行しているルートもまだ多いヨーロッパ。夜行列車好きとしては、行きたい街と街を結ぶ区間に夜行列車が運行しているかをくまなく調べ、夜行列車を中心にルートを組み立てています。

    ヨーロッパでは、国内間の移動も国境を超える移動も、LCCやバスが日本以上に発達しています。その影響で夜行列車は今や路線や本数も少なく、鉄道好きの人の趣味のようなレトロな存在に。そのため料金は、LCCやバスと比較して2〜3倍。(余談ですが、日本でも同じ現象が起きています。定期運行している夜行寝台列車はサンライズ出雲とサンライズ瀬戸のみ、もはや絶滅寸前……。)

    今回は現地で3回街を移動。それぞれ出発の1〜2週間ほどまえに予約をしたので、料金は高くなってしまいました。3回の移動をLCCにして、出発数か月前に予約していたら、現地移動費は半額以下でおさまっていたと思います。

     

    航空券

    例年ゴールデンウィークの旅行は2月上旬に予約することが多いのですが、2019年は10連休で需要が高まることを見越して、前倒しで9月頃から検索開始。

    2018年は12万円程度だったので、2019年も当初は予算15万円前後で見積もり。ところが調べてみると、移動時間はかかるけどリーズナブルな中東系エアラインでも18万円ぐらいで、高いなーと迷っていました。

    すると1月上旬、しつこく検索していたらイベリア航空のバグに遭遇。復路のマドリッドから成田への直行便の片道が1万円、諸税含めても3万円台というありえない価格を発見し、即予約したのでした。

    往路の成田〜バルセロナは、時間と料金のバランスが良いアシアナ航空で。

    それぞれ公式サイトが最安値だったので、片道ずつ購入しました。

    往路:成田→バルセロナ 86,420円(アシアナ航空、ソウル経由)

    ソウル経由、愛用しています。ヨーロッパに行く際は第一候補といってもよいぐらい。
    ・朝出発して夕方にヨーロッパ到着
    ・フライト時間、乗継ぎ時間、航空券代が好バランス
    ・ソウルまではあっという間、ソウルで気分転換できる
    ・乗継ぎが2時間ぐらいで長すぎず短すぎず
    ・韓国グルメを食べられる
    ・韓国コスメを買える

    復路:マドリッド→成田 32,775円(イベリア航空直行便)
    初めてのイベリア航空。個人モニターも日本語対応でした。

    往復で1名あたり合計119,175円でした。

     

    ホテル

    バルセロナ、サンセバスチャン、リスボンとそれぞれ違うところで予約。バルセロナはAgoda、サンセバスチャンは公式サイト、リスボンも公式サイトにて。(探し方や感想は、各ホテルの記事にて)

    ・バルセロナ2泊:1室48,732円(1泊1名12,183円)
    ・サンセバスチャン3泊:1室115,062円(1泊1名19,177円)
    ・リスボン1泊1室:30,323円(1泊1名15,162円)

    宿泊6泊 合計1室194,117円(1名あたり97,058円)

     

    現地の移動

    バルセロナ→サンセバスチャン

    寝台列車は運行していないため、当初は高速列車での移動を想定。ところが出発2週間をきったあたりで実際に調べたところ、6時間かかることがわかり、それはさすがに時間がかかりすぎる……と急遽飛行機に変更。

    飛行機利用の場合、バルセロナ中心部から空港までが約40分、空港での待ち時間が1時間30分、バルセロナからサンセバスチャンのフライト時間が1時間30分、サンセバスチャン空港からホテルまで40分と見ると、トータルで4時間半ほど。微妙ですが、飛行機の方が早いのです。

    バルセロナ中心部からサンセバスチャンのホテルまでのドアtoドアが、高速列車だと9:30-16:30、飛行機だと13:00-17:30。飛行機にすればバルセロナでランチが食べられることもあり、飛行機にしました。

    Vuelingというスペインの航空会社(LCC)が飛んでいます。

    旅行を決めたタイミング(出発3か月ちょっと前)に買えば5,000円ぐらいだったのに、出発2週間ぐらい前に決めたので17,414円に……(LCCの航空券は基本的に早く買えば買うほど安い仕組み)。

     

    サンセバスチャン→リスボン

    大好きな寝台列車。日本でもはやほぼできない体験を、異国の地で国境を越えて楽しめるってすごいですよね。

    寝ている間に移動できるので時間的にも効率がよく、価格敵にも宿泊と飛行機代の合算と比較して同じぐらいと考えると、寝台列車の費用対効果は高いなと思います。

    トイレもシャワーもある2人用の個室を利用しました。個室1室、2名で31,469円( 1名あたり15,734円)。

    日の入りが20時半頃のため、出発時刻19時だと外はまだ明るく、暗くなりゆく様子を部屋から眺めるのは最高の贅沢!

    バスクチーズケーキ、ビールや水を買い込んで乗り、個室でゆっくりできました。

    乗車時は並び席でしたが、しばらくすると車掌さんがまわってきて2段ベッドをつくってくれます。手際がよくてものの数分でベッドが現れる様子は何度見ても飽きない。動画を撮ろうと思った時にはもうベッドが完成していました。

     

    リスボン→マドリッド

    こちらも寝台列車を利用。同じくシャワーとトイレ付きの個室にしました。個室1室、2名で38,366円(1名あたり19,183円)でした。

    出発が22時頃だったので、個室に入るとすでに2段ベッドになっていました。

    旅を思い出しながら食堂車でひとり飲みデビュー。ビール1杯のはずが赤ワインミニボトルまでいってしまうほど、居心地がよかったです。

    同じ場所を目指す旅人だけが集う場所って、同志のような安心感とそれぞれが過ごしている人生とを垣間見えるんですよね。その独特の雰囲気が好きです。

     

    それぞれの街の過ごし方

    バルセロナ

    私は4回目、同行者と一緒に来るのも2回目のバルセロナ。サグラダファミリア、カサミラ、カサバトリョなどの有名どころはひと通り訪問済みです。

    今回は実質1日だけだったので、「食とグエル公園とビーチに行ければな~」というゆるさでした。

    結果、お目当てのバル2箇所とビーチへ寄って、肝心のグエル公園は定員到達による売り切れで入れなかったのですが、バルセロナという街にいられただけでハッピー。バルセロナは、新卒で働いた会社を辞めた後にバックパックひとつで行った2か月の長期放浪のはじめの街で、思い出がありすぎる。

     

    サンセバスチャン

    今回のこのGW旅の最大の目的地が、サンセバスチャン。

    サンセバスチャンは私にとってちょっとした思い出の場所。

    大学卒業後に働いていた場所を離れた後、ひとりでヨーロッパとアジアを放浪した時期があり、その時に訪れた街のひとつがサンセバスチャン。

    マドリッドで出会った女の子となりゆきで訪れ、バルをはしごして夜中まで飲んだくれた数日のあのはじけるような自由と楽しさが、放浪のハイライトとしてすごく残っていて。

    サンセバスチャンを大好きになり、酔っぱらいながら街の中心にあるビーチの目の前に建つ高級ホテルを見上げて、「次に来る時は好きな人とこのホテルに泊まりたいな」と思ったんです。

    「ぜったいに戻ってこられるように、これからがんばろう」と、新たな思いを抱いた象徴のような場所でした。

    だから今回、当時のその夢を叶えることができて、当時の「これからの人生どうなっていくのだろう」という心細さをやっと埋葬できた気がしました。見上げていたホテルのバルコニーから海を眺めて、泣きそうに。

    そんな裏テーマはさておき、サンセバスチャンを選んだ理由は【美食バル巡り】、これに尽きます。

    街をあげて料理のノウハウを共有し合った結果、街全体のグルメのレベルが著しく向上し、今や人口あたりのミシュラン星獲得店数が世界一という、世界有数の美食の街に。

    サンセバスチャン自体は世田谷区ほどの広さで、そのうち旧市街はおそらく200m四方ほど。

    この旧市街エリアにバルが100軒以上密集。サンセバスチャン発祥のピンチョス(串に指されたフィンガーフード)が、どのバルにもところ狭しと並んでいます。

    この街では、昼も夜もバルをはしごするのがとにかく楽しい!

    1バルにつき1杯1-2品、長居せずに30分ぐらいで次々とバルを移動していくのが、この街の粋。

    私のたどったルートは、街図鑑「サンセバスチャン_美食ホッピングリゾート」にて。

    とにかくバル巡りにすべての精力を傾けました。

     

    リスボン

    リスボンも、放浪当時2週間滞在した思い出深い街。ひとつの街で2週間過ごしたのは、あのヨーロッパ放浪では最長でした。リスボンは、ただただあてもなく行き先も決めず地図も見ずに歩き回ることが楽しかった街。坂の上と下では景色がまるでちがって、昼と夜では路地の顔がまるでちがって、街の多面性に取り憑かれていました。

    サンセバスチャン同様、どうしても好きな人とこの街を共有したかったんです。

    今回はスペインまで来るので、隣のポルトガルまで足を延ばすことに。隣といっても距離はだいぶあるのですが、ポルトガルは直行便も飛んでいないし、だいぶ西に位置するしで、ほかのヨーロッパのついでにとはなかなかいかない立地なので、スペインまで来たら行かないわけには、、とリスボン好きの血が騒いだのでした。

    丸2日しか滞在できず物足りなさこの上なかった今回の滞在。それでも、ケーブルカー、トラム、川を眺めてぼんやり、ポルトガル料理、裏路地歩きなど、共有したかったリスボンはざっと巡れました。

    「今まで行ったなかでどこがいちばんよかった?」という質問をよく受けるのですが、その時の気分によって順位が入れ替わるもののリスボンはトップ5ははずさない殿堂入りの街。

    こんなラブリーな街ほかにあるのだろうか、と当時も思ったし、今回訪れてもやっぱり思いました。口をひらけば「かわいい」が飛び出し、「かわいい」以外のワードが出てこなさすぎて、かわいい禁止令が出るほどにかわいかったです。

    こちらも街図鑑「リスボン_絵に描いたようなかわいいが詰まっている街」にまとめています。

     

    まとめ

    8泊10日で3都市、この規模感が私のGWヨーロッパの定番です。

    2都市におさえれば現地での移動が1回で済んで疲れもぐっと減らせるんですけどね……せっかくヨーロッパまで足を延ばすんだからとよくばり気質が顔を出し、ついつい3都市にしてしまいます。

    2018年のGWはこちらにまとめています。

  • おとぎな街で温泉とビール三昧(2018GW)

    おとぎな街で温泉とビール三昧(2018GW)

    2018年のゴールデンウィークは、フランクフルト・ウィーン・ブダペスト・プラハ・ベルリンに行ってきました。

    一言でまとめると、「温泉とビール inヨーロッパは最高!でも詰め込みすぎた!」旅でした。

    旅のテーマ

    ゴールデンウィークは1年で唯一大手を振って長期で旅行できるチャンス。

    日数と気候から、私はヨーロッパ一択にしていて、毎年2都市以上を巡る旅をしています。

    2018年は東欧へ。

    のんびりしたい気分だったので、のんびりから温泉を連想してブダペスト決定、ブダペストへ行くならばプラハもセットでしょとプラハ決定、ドイツをきっちり観光したことがなかったのでドイツのなかでも自由さが溢れる先進的な街と聞いてから興味のあったベルリンを選択。

    チェコとドイツはビール大国なので、日本ではドラフト(生)で味わえないクラフトビールを飲めることも裏目的でした。

    内訳は、フランクフルト0泊、ウィーン1泊、ブダペスト3泊・プラハ3泊・ベルリン1泊です。

    今回の旅のつくりかた

    日本発着の航空券、3都市のホテル計6泊、寝台列車2回、都市間の移動はすべて別々に予約しました。

    航空券

    例年ゴールデンウィークの旅行は2月上旬に予約することが多く、2018年も2月に購入。

    フランクフルトin/outの航空券が96,400円とリーズナブルで、どこに行くかを決めないままにひとまず航空券だけ先に購入。

    ヨーロッパはLCCも鉄道もバスも交通網が発達しているので、ヨーロッパに行く航空券さえ確保できればあとはわりとどうにでもなるなと思って割安感があればまず購入してしまうことが多いです。

    往路:羽田→ソウル→フランクフルト(アシアナ航空、ソウル経由)

    ソウル経由、愛用しているのですが、今回は失敗でした。。

    ソウルまでの便は成田9時発か羽田6時発が同額で選べたのですが、成田まで行くのが億劫で羽田にしたのです。羽田に6時着ということは3時のバスに乗るのですが、ほぼ徹夜状態となり出発前から疲れる羽目に。次からは選びません。。

    ホテル

    ウィーン、ブダペスト、プラハ、ベルリンとそれぞれ違うところで予約。

    ウィーンはExpedia(1泊1室9,472円)、ブダペストはExpedia(3泊1室91,809円)、プラハはExpedia(3泊1室96,781円)、ベルリンはAgoda(2泊1室23,221円)にて。

    9泊で1名あたり合計110,642円でした。

    現地の移動

    フランクフルト→ウィーン

    4名利用の相部屋2名分で239.80ユーロ、1名あたり15,000円ほど。

    大好きな寝台列車。…のはずが、失敗でした。。

    個室が埋まっていたので4人部屋しかとれなかったのですが、乗った時はすでにほかの2名がおやすみになっている状態。電気も付けられずスーツケースも開けられずで、ただ乗るだけになってしまったことが悲しかったです。

    そしてもうひとつ危機一髪だったのが、寝台列車が出発する駅を勘違いしていたこと。

    もともとフランクフルト空港から中央駅に移動して、中央駅付近の温泉プール&サウナでさっぱりしてごはんを食べてから夜行列車に乗る予定にしていました。

    列車が0:08発、ごはんを食べ終わって駅前のお店を出たのが23:20頃。

    ロッカーからスーツケースを出してプラットホームを確認したところ、何度見ても0:08発の列車の表示がなく。

    通りかかった駅員さんに聞くと、「この駅じゃないよ、隣の駅から出るよ」と言われて、血の気が引きました。。

    「どうやって行けばいい?」と聞くと「あの列車に乗って」と指さされたのですが、その列車はもう発車寸前。

    しかもよりによってホームの端まで列車が来ておらず、列車まで50mぐらい走らなくてはいけない状況。

    日本のようにケアしてくれるわけもなく、間に合うかもわからないけどとにかく走るしかない!とのことで、夜中にスーツケースを引っ張って全力疾走しました。。

    飛び乗った瞬間に発車。

    生きた心地がしないとはこのことでした。

    発着駅はよーーーく確認しよう、という教訓になりました…。

    ウィーンからブダペスト

    ウィーンからブダペストは近いんです。列車で3時間ほど。1名16.5ユーロ、2,400円ほど。

    たまには昼間に車窓を楽しみながらもいいね、と思いながら、事前にチケットを購入していました。

    フランクフルトでの教訓を胸に、早めに駅へ着き、プラットホームを確認し、20分前から待っていました。

    待てども列車は来ず、確認するとプラットホームはそのままにDelayの文字が。

    Delayならここで待ってればいいね~とのんびり待っていたのですが、Delay後の発車時刻になっても列車は一向に来ず。

    おかしいねえと話していると、ふと目に入った逆側の列車。

    念のため……と確認すると、なんとその列車こそ乗る予定の列車です。

    スーツケースを引っ張って走るも、無常にも目の前で列車は走り去って行きました…。

    前日は駅を間違え、今日はホームに翻弄され、前日はなんとか乗り込むも今日は目の前でミスするという。。。

    過失ではないのにチケットが無駄になることに納得がいかず、窓口で目の前で起こったことを説明すると、あっさりと後発列車に変更してもらえました。

    そりゃそうだよね、、こっちは律儀に待ってたんだもん。。

    ブダペスト到着が1時間遅くなったけど、移動できないよりははるかにマシなので気持ちを切り替えて車窓を楽しみました。

    ブダペスト→プラハ

    この区間も寝台列車。1名あたり41ユーロ、6,000円ほどと破格値でした。

    ブダペスト駅、ものすごくかわいいんです。

    アーチ型が素敵で、トワイライトの青が全面に映る様子はそれはもう美しいの一言。

    プラハ→ベルリン

    32ユーロ、4,500円ほど。

    4時間半ほど、昼間に景色をのんびり楽しみながら移動しました。

    それぞれの街の過ごし方

    フランクフルト

    日本からのフライト到着地、且つ次のウィーンへの夜行列車が出るまでの数時間しか滞在時間をとらなかったので、スパ施設で休憩。

    空港から中央駅までは列車で10分ほど、そこからトラムで行ける温泉プール&サウナに行きました。

    波の出るプール、ウォータースライダー、ジェットバスなどがあり、子ども連れやカップルがそこそこいました。

    ドイツのスパ施設の特徴は、男女混浴。サウナもジェットバスも、男女共に裸で共用です。

    事前に知ってはいたものの、いざ男女ともタオルで隠すことなく堂々と歩いている姿を目にすると完全にひるんでしまい、同じことはできませんでした…。

    幸い女性専用のサウナと水風呂があったのと、男女共用サウナでもバスタオルをきちっと巻いて入ってもOKなのとで、完全防御したままドイツ式を体験。

    ウィーン

    フランクフルトからの夜行列車でウィーンには朝到着し、翌日の15時まで約1日半を過ごしました。

    今回ウィーンに寄ることにしたのは、オーストリアに行ったことがなかったから。

    親世代で海外旅行経験が多い人から「今まで行ったなかでウィーンがいちばんよかった」という感想を聞いたこともあって、フランクフルトからハンガリーまでの道中にせっかくウィーンがあるから寄ってみよう、というそんな軽い気持ちでした。

    結果ウィーンの印象は、ミュシャとクリムトとザッハトルテです。

    ミュシャとクリムトは至るところにお土産が飾ってありました。ザッハトルテはお店ごとに味がちがうと聞いていたので、食べ比べ。

    ブダペスト

    2度目のブダペスト。

    ブダペストの目的は3つ、「温泉」「夜景」「乗り物」でした。

    首都ながら小さい街で、ギャップがすごい。

    温泉の宝庫なのでゆるい雰囲気かと思いきや、夜景の荘厳さがその印象を吹っ飛ばします。

    プラハ

    プラハも2度目。

    ブダペストとプラハ、どちらも「また来たい」と思える街だったんですよね。

    北欧にも西欧にも南欧にもない、東欧独特の雰囲気が私はかなりツボです。

    前回訪れた時も「プラハのかわいさはかなりのレベルでは…?」とうすうす気づいてはいたのですが、今回ノックアウトされました。

    プラハは大人女子のための街です。断言。

    ベルリン

    ドイツへの思い入れがなく、これまで目的地にしたことがなかったのですが、ベルリンは訪れてみたいリストに入っていました。

    ドイツのほかの都市とは違う雰囲気を味わってみたいなーと思って行きました。

    インフラ含め街自体がストレスフリーだなと思いました。

    まとめ

    8泊10日で3都市、これが私のGWヨーロッパ旅のスタンダード。

    なので、今回の10日間で5都市は詰め込みすぎました……。

    ウィーン→ブダペスト、プラハ→ベルリン、ベルリン→フランクフルトはいずれも日中に移動せざるをえなく、移動時間が長くその分疲れは増すといううれしくない比例になってしまったのが反省点です。

    とはいえ、これが合っているスタイルだなと思います。

    初めて訪れる街に4泊以上とったものの雰囲気が合わずに楽しめないということが何度かあったので、まずは“予習”のつもりで数日滞在してみて、気に入ったらまた戻って来るのが合っています。

    ブダペスト、プラハはまた行きたいなー。

    ロンドンやパリなどの大都市や、バルセロナやローマなどの観光都市にはない、近代化していないタイムスリップ感がたまりません。

  • バンコク_運命ホテル

    バンコク_運命ホテル

    【バンコクホテルシリーズ】の最終話は、私的運命ホテルです。

    ここまでのバンコクホテルシリーズ

    ①バンコクのホテルの概要
    ②ホテルの選び方(立地)
    ③実際に泊まってきたホテルたち

    どの都市よりも長く滞在してきたバンコクで、5つ星ホテルからドミトリーまでさまざまなホテルに泊まってきました。

    そのなかで、「ここ以上のホテルはないんじゃないかな」と惚れ込んだホテルがあります。

    そのホテルとは…

    初めて泊まった時に至極感動して、半年後そのホテルに泊まるためにバンコク行きを決めたぐらいです(もともとバンコク好きではあるものの、ホテル目当ての旅はよっぽど)。

    本当は人に教えたくないホテル。

    なぜかというと、今の閑静でこぢんまりしていてサービスの行き届いたクオリティが好きすぎるんです……。

    友人に「どのホテルがおすすめ?」と聞かれこのホテルの良さを熱弁したところ、友人も宿泊。「すっごいよかった……!ありがとう!」と感動していました。(5つ星ホテル常連でなんでもはっきり言うセレブな子なので、本当に満足できたと思う!自信ある!)

    もはや愛読書と化しているガイドブックを最新版含め10冊以上見ても、掲載されているのを見たことはまだありません。

    それぐらい、“知る人ぞ知る”穴場ホテル。

    ちゃんと5つ星。
    そしてスイート仕様。
    なのに1泊1室20,000円前後。

    且つ、効率重視の私でもなんの不満もない立地。

     

    そのホテルとは、

    Hansar Bangkok(ハンサーバンコク)

    です。

    ハンサーグループというタイの独立系ホテルで、タイ国内に3軒展開しています。

    初めてこのホテルを選んだ時の決め手

    ハンサーを知ったきっかけは、雑誌「FRaU」のバンコク特集でした。

    無類の旅好きかつ雑誌好きのため、書店に並ぶ旅雑誌はひと通り目を通すなかで、この「FRaU」は今振り返っても断トツ1位のクオリティ。数々のバンコク関連のガイドブックや雑誌を見てきたなかでも、発行から何年も経った今でもバンコクに行く前は必ず読み返すほど。

    バンコクに精通している方たちのコメントが多数紹介されていて、そのなかのひとつとしてハンサーの名前が挙がっていました。

     

    バンコク通がリピートするホテルという点でまず気になり調べてみると、クラス感も規模も立地も料金も良さそう。特に定宿があったわけではなかったので、バンコク通がそんなに良いと言うなら泊まってみようとなにげなく決めたのでした。

    私は日本でも海外でも好きなホテルのタイプが一貫していて、どこでもこれらを基準にしています。

    ・その土地発祥のホテル
    ・独立系やコンセプトホテル
    ・20-80室程度
    ・あたたかみのあるホスピタリティ

    ひと言で表すなら、ユニークさ(唯一無二さ)、コンセプト、矜持の3つを備えたホテルが好き。

    ハンサーはこのどれもを満たすんです……だから予想外にこんなにハマってしまった……。

    客室はスイート一択

    客室タイプはUrbanで

    室数数は62室、基本スイート仕様です。Studioという部屋タイプはスイートではないので注意。

    スイートの種類はリーズナブルな方からUrban、Edgeと続きます。

    UrbanとEdge両方に泊まったことがありますが、Urbanで充分。UrbanとEdgeの違いはデイベッドがあるかないか。Edgeにはデイベッドがあり、その分若干広くなっています。

    Edgeに泊まった時、デイベッドのスペースがドアの正面にある配置で、せっかくのデイベッドなのにソファでぐでっとする時間が圧倒的に長く使いこなせず。。

    広さは71平米と77平米とほぼ一緒で、1泊1室1,000円強しか変わらないので、大差ないというのが正直なところ。差額が350Bぐらいなので、私はデイベッドをつかわなかったし浮いたお金でワンピース買おうかなとUrbanを選んでいます。

    今回もUrban。

    バスルーム兼クローゼットの快適さ

    ダブルシンクが本当に便利。

    旅行中は基本同じ時間に準備をすることになるので、1人1個専用シンクを持てるのは時間節約にもなるし、2個あるということはそれだけスペースもゆったりしているということ。

    高級ホテルはダブルシンクを備えるところも多いですが、ハンサーのスイートの良いところは奥行きがあるのとクローゼットが兼用のところ。

    シンクもバスタブもシャワースペースも石で、これも清潔感があって好きな理由のひとつ。水はけがよく、なにより滑らない。

    バスタブの横にシャワーがある日本のお風呂と同じスタイルなので、バスタブとシャワールームを歩かなくてすむのも私は好み。

    バスタイム、何が最高って、バスタブの上にある木のテーブル。

    木が溝に差し込んであってバスタブの淵に沿ってスライドできる仕様です(バスタブもテーブルも特注だと思われる)。

    バスタブにつかりながらビール飲んで音楽かけて本読んで写真編集して…という気ままなバスタイ厶を、旅中にいつもより広く快適なスペースできる、このひとときはかなり大きいです……!

    (私はそんなに旅先のバスタブ必須じゃない、むしろアジアはシャワーでさっぱりでOKなタイプですが、それでもハンサーではバスタイムが癒しになるぐらい空間自体がシンプルなのに居心地がいい……天井も高いし清潔感あるしずっといられる……)

    クローゼットはふたり分のスーツケースを置くスペースもあり、ハンガーも充分。

    朝の支度がここで完結できることが楽。

    プールはこぢんまり、だからいい

    このホテルはロビーもレストランも天井が高く、それが開放感をもたらしています。

    プールも例に漏れず。

    リクライニングできるといえふつうのチェアなのに、ここに寝転がると深い睡眠に誘われます…。

    プールは3m×20mほど、個室のシャワールームやミストサウナも備えています。

    (チェックアウト後にチャージなしでシャワーを利用できました)

    プールサイドでハッピーアワーも開催。

    スパも毎回利用

    宿泊の度にほぼ毎回スパも利用するぐらい、相性が良いスパ。

    「World Spa Award」の「Thailand’s Best Hotel Spa」に2015年から2019年まで5年連続ノミネートされていて、技術はもちろんお墨付き。

    5つ星ホテルゆえもサービスも心地よいのですが、かしこまりすぎていないのが好きです。

    気を遣いすぎてしまう性格ゆえ、うやうやしく扱われすぎると気疲れしてしまうのですが、ここはガチガチすぎずカジュアルすぎずほどよい距離感。

    今回は宿泊予約時にスパも予約しました。

      

    スパを予約するなら宿泊時の特別プランが最高にお得!

    「BUY 1 GET 1 FREE LUXSA SIGNATURE OIL MASSAGE 120 MINUTES」というキャンペーンを(おそらく通年)やっています。

    公式サイトで日程と客室タイプを選ぶと、決済の前にキャンペーン一覧が表示されます。

    ※ExpediaなどOTAの方が料金だけ見るとわずかに安かったりしますが、公式サイトの予約だとプランに「フットまたは背中のマッサージ30分無料(1名分)」が含まれていたりするので私は見比べつついつも公式サイトから予約しています。

    ※公式サイトではリクエストすればだれでもプロモーションコードをもらえます。そのコードを入力するともっとお得なプランを見られます。

    2名で4,400THB(1THB=3.5円とすると約)、税・サービス料で778.8THB加算されて、スパ代は2名で5,178.8THB(18,126円)ほど。

    5つ星ホテルで2時間、カップルルーム確約でシグネチャーマッサージを受けて1万円以下、コスパがよいと言わずに何と言おう……という感じです。

    朝食こそハンサー精神の結晶

    ハンサーは客室も施設もスパもサービスも好みどんぴしゃなのですが、ハンサーの象徴といえば朝食です。

    提携のオーガニックファームのプロダクトを使用していて、メニューにも「Hansar ‘s breakfast is homemade, healthy and biological.」という説明が。

    サラダ、パン、スイーツ、おかずなどのブッフェには数多くのメニューが並びます。

    加えて、アラカルトで好きなメニューを好きなだけ注文できるスタイルです。

    私はもともとブッフェがそんなに好きではなく、アラカルトでメニューから注文できるこのスタイルがいちばん好き。できたてを熱々で味わえます。

    メニューがまた可愛くて……直近ではタブロイド型でした。

    レイアウトも可愛いし写真のクオリティも高いしで、めくるだけでテンションが上がりました。

    通い続けている間、載っているほぼすべてのメニューを食べました……!

    普段は食べないタイプで朝からそんなに量を食べられるタイプではないのに、ハンサーでは毎日2時間は朝食タイムに。

    室内のソファ席には電源があって、ラップトップを持って行って作業ができるので、ずっといられるんです……。

    食中毒になった後のグロッキーな時でもおかゆとクイッティオナーム(米麺の汁あり)など胃にやさしいメニューに助けられました。

    定番のグリーンカレーやパッタイなどの定番タイ料理もあり。

    ご飯・麺類以外も充実していて、フレンチトーストやエッグベネディクトなどなど。

    日替わりカレー、ワンタンスープ、サラダ、ガパオ、フレンチトースト、ヨーグルトなど。

    スタッフが皆様とても感じが良いのも本当に好き。

    コンシェルジュ、ベル、レストラン、スパ、すべてのスタッフが、ハンサーで働くことに愛着を持っている感じが伝わってきます。

    そして席はテラスと室内に。好きな方で楽しめるのも大好き。

    立地もここ以上はなかなか

    ハンサーというホテルそのものが大好きなのですが、ここまで好きなのは立地の要素も大きいかなと思います。

    私が最も好きなデパート『セントラルワールド』までは、徒歩6分ぐらい。

    (余談ですが、セントラルワールドへ行くまでの間にあるグランドハイアット内のレストラン「YOU AND ME」もリピート中。ホテルクオリティで定番の品が食べられます。トムヤムヌードルやパッタイが1皿800円ぐらい。)

     

    また、バンコクはタクシーの初乗りが35THB、およそ100円と衝撃的に安い街ながら、流しのタクシーは結構鬼門。

    多少タイ語ができても男女でも複数でも、いまだにぼったくりもあるし、遠回りされたりすることもしょっちゅう。

    なにより渋滞がすさまじいので、タクシーを使うのは時間と天気の見極めが重要です。特に夕方や雨の日はBTS(高架鉄道)の方が早く移動できることも。

    なので、BTS駅に近いことと毎回欠かさず行く好きなところに近いことはゆずれないポイント。

     

    初めてハンサーに泊まってみるか迷っていた時もまた、その理由は立地でした。

    BTS駅直結もしくは徒歩数分のホテルがたんまりあるなかで、いつでも暑いバンコクで徒歩6分のホテルを選ぶ理由はあるのか?と思ったからです。

    同じセントラルワールド近くだったら、グランドハイアットもおなじ5つ星だしBTSは目の前だし、というのが最初の印象。

    だけどグランドハイアットはどの都市にもあるし、世界展開しているホテルはどの都市でも同じような快適さを担保していることが魅力(つまり逆に言うならばどの都市でも似ている)なので、あえてバンコクで泊まらなくてもいいかな、と。

    バンコクはこれからも通い続ける街なので、1回ぐらいはずれてもいいかーと思ってハンサーに決めたのですが、今まで世界36か国で泊まってきたホテルのなかでも3本の指に入るぐらい好きです。

    バンコクではしばらくハンサー以外に泊まる気持ちは湧いてこないほど。

    バンコクに行こうかなと考えている方、ぜひ一度体験してみてくださいませ♡

  • ハワイ_涼風抜けるピンクパレス

    ハワイ_涼風抜けるピンクパレス

    先日ハワイに行ってきました。

    宿泊したホテルは『The Royal Hawaiian, A Luxury Collection Resort Waikiki』。

    ワイキキビーチ前にあるピンクのホテルです。

    初めてのハワイ以来いつか泊まってみたいなと思っていたホテルの感想をまとめていきます。

    今回の旅の目的

    両親と妹と姪と5人での旅行でした。

    毎年家族で旅行していて、今年はそろそろハワイに行きたいねという話になりハワイに決定。

    姪がまだ小さいので目的は特に定めず、「ハワイでゆっくりしよう」ぐらいのゆるさで行きました。

    今回の重視ポイント

    今回は遠くには行かなくていいね、となりレンタカーを借りなかったので、ワイキキ中心部というロケーションはマスト。

    前回家族で泊まったコンドミニアムが最高すぎて同じところを選びたかったのですが、今回は出発3週間前に旅行を決めたので航空券と宿泊を別々に予約するのは料金が高すぎて断念。。

    (海外でも国内でも、毎回ツアーと別々手配とを内容を鑑みながら料金を比較します。)

    リサーチをしていたら、航空券と宿泊がセットのツアーでちょうどタイムセールをやっている旅行会社を発見。

    航空券と宿泊をそれぞれ予約するよりも他のツアーよりも圧倒的に安かったので、ツアーのなかで設定と残席のあるホテルから選んでいきました。

    今回のホテル探しの前提

    大前提としては「ワイキキビーチ沿い」。

    ワイキキビーチ沿いにはわずか7軒しかホテルがありません。

    東から、『モアナサーフライダー』『アウトリガーワイキキオンザビーチ』『ロイヤルハワイアン』『シェラトンワイキキ』『ハレクラニ』『アウトリガーリーフ』『ヒルトンハワイアンビレッジ』です。

    この7軒の星は、4つ星が5軒、5つ星が2軒。

    つまりワイキキオンザビーチの5つ星ホテルは2軒しかなく、『ハレクラニ』と『ロイヤルハワイアン』のみなんです。

    両親と幼児が一緒なのでサービスクオリティを考えるとどちらかがいいなと思っていました。

    選んだホテル

    『ハレクラニ』が旅行会社のタイムセールの対象に含まれておらず、『ロイヤルハワイアン』に決定。

    今まで『シェラトンワイキキ』の高層階オーシャンフロントや『アウトリガーワイキキオンザビーチ』のオーシャンビュー、『ヒルトンハワイアンビレッジ』のオーシャンビューには泊まってきましたが、『ロイヤルハワイアン』は機会がなく誰も泊まったことがなかったのも良い機会だな、と。

    このホテルに決めた理由

    出発したい日にフライトにもホテルにも空きがあり、ツアー代がリーズナブルというのが直接の理由ではありますが、もともと泊まってみたいと思っていたポイントは……

    ピンクがかわいい

    この一択。

    客室数の多いホテルは好みではないのですが、ロイヤルハワイアンはほかのワイキキオンザビーチホテルのどこともまったく異なるオリジナルな出で立ちと存在感に惹かれていました。

    その見た目だけで、“一度は泊まってみたい”と思い続けさせることができる特別なホテルでした。

    部屋選びのポイント

    ツアーでは客室を指定できないことがほとんど(これが最近ツアーを利用しなくなった最大の理由です)。

    ハワイは眺望へのリクエストが多くそれが売りになるため、オーシャンビューなどあらかじめ指定されたツアーもありますが、割高な印象です。

    旅行会社が謳う「客室未定」は「空いている部屋にアサインする」という意味。基本的にはグレードの低い客室にアサインされます。

    ロイヤルハワイアンではガーデンビューが最もリーズナブルな客室なので、今回も海の見えない部屋をアサインされると思っていました。

    今回、客室指定不可というのはあらかじめ理解したうえで、旅行会社経由とホテルへ直接、コネクティングルームのリクエストをしていました。

    どちらからも「リクエストとして預かるが、確約はできない」という当然の回答。

    そして当日チェックイン時、スイートまで満室でコネクティングルームは用意できなかった、と言われました。

    「追加でお支払いしても無理ですか?」と聞いたのですが、本当に満室のようでそもそも部屋が空いていないとのこと。

    その代わりと言ってはなんですが、と「ヒストリック・オーシャン」をアサインしてくれました。

    しかも2部屋ともオーシャンフロントに。

    (かなりラッキーなことなので再現性は低いと思われます…)

    客室タイプは13あるうち、料金の高さでいうと「ヒストリック・オーシャン」は上から5番目なので(時期により変動すると思います)、なんと8ランクアップ…!

    勝手な想像では、料金を高くつけているので指定して予約する人が少なく、稼働率が高くない時期は空き部屋になりがちな部屋タイプなのだと思います。

    アサインされた部屋はメインタワーのちょうど真ん中。マイタイバーと海とが見えるビーチ正面に位置していました。

    予期せぬオーシャンフロントに感動もひとしお。

    改めて思ったのは、やはりハワイまで来てオンザビーチのホテルに泊まるからには海の見える部屋に泊まるべきだなーということ。

    部屋に入った瞬間、海が正面にばーーーんと広がる様子は、ハワイに来たという実感にもなり何度見ても感動します。

    海の見え方は、パーシャルオーシャンビューだとごく一部、オーシャンビューだと窓からの景色の半分程度ですが、オーシャンフロントは海を正面にとらえ窓からの景色は海が占めます。

    水平線まで続くエメラルドグリーンの海はやっぱり別格。

    このホテルは海の見えない客室の方が多いので、海眺望は希少といえます。

    (ちなみに『ロイヤル ハワイアン』ができた当時、船乗りが帰還して心身を休めるホテルだったため、普段海上で過ごす船員にとっては海ではなく緑を望む景色の方がありがたがられたという所以があります。)

    ホテル公式サイトでこの部屋タイプの料金を見てみると、室料だけで1泊1室約60,000円(4月泊/別途1泊1室あたり5,000円のリゾートフィー)。

    最もリーズナブルな「ヒストリック・ルーム」は同35,000円なので、“42%OFF”でオーシャンフロントを体験できたことになります。

    ラッキーすぎますね……。

    サンセバスチャンのホテルの話でも書いたのですが、朝起きてカーテンを開けて海が見える、これ以上の非日常を感じるシチュエーションはないと思っています。

    海のある街にリラックス目的で泊まるなら、いつでもどんな旅でもオーシャンビューを選びたいところ。

    外がどんなに暑くても、窓を開けて波の音とすこやかな風を感じながら海を横目にベッドに寝転ぶ以上の幸福をすぐには思いつけません…。

    よかった点

    「ピンクかわいい」

    とにかくこの一言に尽きます。

    どこもかしこもピンクでかわいすぎて……。

    空港からホテルに到着した瞬間からピンクでテンションが上がりっぱなし。

    ホテルの中はアイボリーや白で統一されていて、フロントまわりは重厚感のある木のデスクが素敵。

    ♥海へ通じる廊下がかわいい

    かわいいとしか言っていない気がしますが、このホテルでいちばん好きな場所は海へと通じる廊下。

    この先に望む海と抜けていく風は、建物の中とは思えないほど開放的です。

    天井が高く、日陰で涼しく、1日中ここにいられる…。

    ♥立地が最高

    やはりワイキキど真ん中。

    アイランドヴィンテージやウルフギャングが臨戦、DFSは目の前、コココーヴというスーパーもカラカウア通りを挟んですぐと、便利なロケーションであることに間違いなし。

    トロリー発着を鑑みても、不便さを感じるシーンはありませんでした。

    ♥緑豊か

    昔は航海から帰った時に海ではなく緑を眺められることが贅沢だったそう。

    たしかにビルの多いワイキキにあって中心部でこれだけ緑を残しているホテルはほかにありません。

    ♥ビーチチェアで過ごすワイキキビーチでのひととき

    ロイヤルハワイアンではホテル前のワイキキビーチでビーチチェアを貸し出しています。

    1日約$50、朝7時から夜19時頃(日没時間によるとのこと)まで利用可能です。

    事前に調べた際、番号25番以降40番目までだと他社のビーチチェアが前に並んでいないという情報を見て、空いていたなかで25番を選びました。

    実際はパラソルを立てている人がいて、海まで遮るものがない状態ではなかったのですが、日陰のないビーチでパラソルの下でごろごろできるのは格別。

    ♥生演奏が聴こえてくる

    海とマイタイバーに面した部屋だったので、夜になると窓を開ければ生演奏が聴こえてきます。

    ウクレレで奏でられるハワイアンミュージックは、ハワイ感を増幅。

    チェアに揺られながら潮風を浴びながら音楽を聴くと、ハワイならではのデトックスに。

    ♥部屋が広く感じる

    実際の広さは31平米と広いわけではないのですが、天井が高いので広く感じられます。

    エアコンとは別に天井にファンが付いていて、空気を循環できるのも心地よかったです。

    ♥ウォークインクローゼットあり

    「ヒストリック・オーシャン」にはウォークインクローゼットがあり、スーツケースを置くのに充分なスペース。

    部屋自体はそこまで広くない分、荷物を置いておけるスペースはなにかと重宝します(浮き輪を置いたり)。

    ♥宿泊者特典の充実

    リゾートフィーに含まれていますが、WiFiの無料レンタルやベーカリーでのマフィン提供などちょっとしたサービスあり。

    中庭で行われるヨガクラスもあり、事前に予約して手ぶらで参加できます。

    ♥日本語デスクあり

    私は利用しませんでしたが、日本語コンシェルジュデスクがありました。夕方16時頃までしか人がいないので利用したい場合は時間に注意。

    気になった点

    ・プールサイドのチェアは朝7時に満席に

    たまたま早起きして降りて行ったところ、7時過ぎにはもうすべてのチェアに先約が。チェアを確保したい場合は7時過ぎにはプールサイドへ。

    総合評価

    ピンクパレスでの滞在は期待通りにうっとりものでした。

    緑と海とをこれだけ備えるホテルはほかにないなと思います。

    常宿にできたら素敵だし、オーシャンフロントはそのままにスイートにも泊まってみたいなと思うばかり。

    ヒルトンは3,000室、シェラトンは1,700室弱と超大型ホテルが並ぶなか、ロイヤルハワイアンは529室と比較的規模は小さめ。

    団体利用が少ないこともあり、500室以上あるとは思えないプライベート感を感じられました。

    歴史あるホテルながら客室はリノベーションされていて、古さを感じることもなく快適に過ごせます。

    ホテルでの時間も重視、立地も重視という場合はロイヤルハワイアンを選んで間違いないと思います。

  • リスボン_出かけられないラブリールーム

    リスボン_出かけられないラブリールーム

    2019年のゴールデンウィークは、バルセロナ〜サンセバスチャン〜リスボンとまわってきました。

    なかでもリスボンで選んだホテルが、自分史上最高にラブリー。
    ときめきがノンストッパブルでした!

    かわいい好きにはたまらないこのホテル、“かわいい”は部屋だけにあらず。

    さらにかわいいだけではなく立地も最高。

    そんな言うことなしのホテルについてまとめていきます。

     


    今回の旅の目的

    今回は市内のハイライト巡り。

    といっても観光スポットをくまなくというよりは、「世界ふれあい街歩き」のように街を気の向くままに歩きたいなと思っていました。

    「これがしたい」と決めていたのは、

    ・トラムとケーブルカーに乗る
    ・エッグタルトを食べる
    ・オレンジ色の屋根を含む全景を見る

    ぐらい。

    今回は丸1.5日の滞在だったので、旧市街を楽しむことに集中しようと思っていました。

    リスボン近郊の世界遺産・シントラや、エッグタルト発祥のお店や世界遺産のジェロニモス修道院があるベルン(リスボンから30分程度)は予定に入れず。

    ★リスボンのときめきスポットは、街図鑑「リスボン_絵に描いたようなかわいいが詰まっている街」にて

      

    今回の重視ポイント

    観光度 ★★★★★

    朝7時から翌日の夜19時の1.5日しかリスボンにいられないので、ホテルの外に出て街歩きがメイン。

    ホテルステイ ★★★☆☆

    1泊だけだからホテルでのんびりする時間はほとんどなさそう。だからこそホテルにいる時間にリスボンらしさや風情を感じられるとベスト。

    鉄道駅アクセス ★★★☆☆

    行動範囲は旧市街と決めていたのと、リスボンでは地下鉄ではなくトラムに乗ろうと思っていたのとで、今回はそこまで重視せず。

    観光アクセス ★★★★★

    今回は旧市街で過ごすと決めていたので、旧市街のなかでも東西南北に行きやすいことを重視。

    見たい景色いくつかへ徒歩でふらっと行けること、トラムにケーブルカーなど乗りたい乗り物に乗りやすいことも重要。

      


    今回のホテル探しの前提

    今まで2週間とすこし滞在したことがあり、今回が3度目となるリスボン。

    初めて訪れた時、Baixa-Chiado駅から徒歩8分ほどのゲストハウスで2週間沈没して、このエリアは坂の多いリスボンで旧市街のなかでは高台にあり、パステルカラーの家が並ぶ路地裏も、ショッピングも、見どころも今回案内したいどこにでも歩いてすぐ、街の中心部ということを知っていたからです。

    それがあって真っ先に挙げた条件は、Baixa-Ciado駅から徒歩5分圏内。地下鉄が2路線通っている点も、効率重視派の加点ポイント。

    駅の周辺に、リスボンではずせないショップ(ブラジラリアやマグテイガリア、A Vida Portuguessa、書店、Santini)、サンタフスタのリフトや2つのケーブルカー、トラム28番の停留所が揃っていて、こんなに便利なところはほかにないのでは?というぐらいこのエリアの利便性は高いんです。

    今回は短期滞在だったので、最初からこのエリアに絞りました。

      


    選んだホテル

    目的に合わせて泊まるエリアを決め、エリア内で求める条件を高くして数軒に絞り込んで検討するのが私のホテル探しの定番の方法。

    まずはBooking.comで、「Baixa-Chiado」「ホテル」「4つ星」「評価9以上」でフィルターをかけます。

    検索結果を地図上に表示し、予算感に合う候補をひとつひとつ見ていく地道な作業へ。

    現代的な設備や安定的なサービスよりも昔からの建物や文化を活かしたその土地ならではの雰囲気を味わいたいのと、シンプルやモダンよりもクラフト感や温かみなど人の手を感じるこだわりのあるホテルが好きなのとで、今回選んだのが Dear Lisbon Bordalo House。

    公式サイトの写真を見た瞬間に、一目惚れ。

    このピンク、かわいすぎませんか……。

    こんな写真が撮れるよ……!

       


    このホテルに決めた理由

    リスボンはバルセロナに比べるとホテル宿泊料金がリーズナブル。

    5分圏内で同じぐらい評価が高いホテルはほかにも数軒あり、なかにはこのホテルの半額ぐらいで泊まれるところもあったけれど、決め手は3つ。

    ・昔からある建物を活かしてリノベーションされたホテル
    ・公式サイトを見る限り、色味や雰囲気がツボ
    ・Baixa-Chiado駅周辺の東西南北を見ると、より高台で中心部に近づく北に徒歩数分、加えて大通りに面していない(以前大通り沿いに泊まった時に窓を開けると騒がしかったことがあり)

      


    部屋選びのポイント

    選んだ部屋タイプは、Suite Deluxe。

    ホテルで最も上級な部屋ですが、スタンダードな部屋(City Room)と1室5,000円ぐらいしか変わらないながら広さは1.5倍(39平米)なので迷わず決めました。

    今回たまたまなのかその部屋タイプがそうなのかは確認しなかったのですが、ピンク希望ならあらかじめ確認した方が確実です。

    私が泊まった7、少なくとももう1部屋(1かな)もピンクでした。

      


    よかった点

    ピンクがラブリー

    壁とヘッドボードが異なるトーンのピンクで、それが絶妙にマッチしていてかわいい。

    ホテルのおねえさんに「ピンクかわいい!公式サイトでピンクを見て泊まりたいと思ったから泊まれてうれしい!」と言ったら「ラッキーだったね」と言われたので、全部の部屋がピンクというわけではなさそうです。

    実際に公式サイトの写真では違う客室タイプは壁が水色。ピンク希望の場合は事前に確認した方が確実です。(私が泊まった部屋は7番)

      

    広い、天井が高い

    リモワの機内持ち込みできる大きさのスーツケースと比べてみると……ドアの高さ、エアコンの位置、エアコンよりさらに高い天井がわかりやすい。(エアコンまで同じサーモンピンクで統一してるのかわいすぎません?!?!)

    ドアも日本の一般的なドアより1.5倍ぐらい高いので、天井の高さたるや。

      

    迷路のようなワクワク感

    廊下からのアプローチもこれまたかわいすぎて、部屋に戻る度に悶絶級。

       

    ホテル全体の内装が素敵

    ドアを開けた時から、内装やインテリアなど空間のつくり方が素敵。

    エントランスやフロントはエスニック風ですが、客室へと続く廊下は白で統一されています。

    朝食をとるお部屋のブッフェ台。すべてがかわいすぎでは……。

      

    朝食の部屋までかわいい

    リスボンを代表する雑貨屋・A Vida Portuguesa で販売されているオブジェが壁に。

      

    立地とアクセス

    最寄り駅・Baixa-Chiadoは地下鉄が2線(ブルーとグリーン)が通っています。

    今回サンセバスチャンからの夜行列車が到着したアポロニア駅からは4駅、マドリッドへの夜行列車が出発するオリエント駅までは乗り換え1回。

    バイロアルト地区やアルファマ地区の路地裏、28番や12番のトラム、2つのケーブルカー、これらすべてが徒歩数分。

    やりたいことはすべて旧市街の場合、物理的に旧市街の中心という立地は観光至便でした。

    2週間滞在していた時もこのBaixa-Chiadoが最寄りだったのですが、とにかくリスボン旧市街の中心ですべてにおいて便利なので、観光メインの拠点としては心からおすすめ!

    (「観光メインの拠点としては」と書いたのは、「川を望む部屋がいい」「お城を眺められる部屋に泊まりたい」という希望は叶わないからです。眺望は期待できない。)

      


    気になった点

    エレベーターがない

    チェックイン時、スーツケースはスタッフの方が運んでくれましたが、チェックアウトの時は依頼するのも申し訳なく自分で運びなかなかタフでした。。

      

    天井が高いゆえ部屋の温度調節がしづらい

    私が訪れた5月になりたてという季節柄、クーラーも暖房も不要で、窓を開けて空気を入れ替えるのも気持ちよかったですが、部屋の温度をがらっと変えるのは難しいかなと思いました。

      

    ベッドサイドに充電がない

    現代病で寝る直前までスマホを見ていたいタイプなので、ちょっと不便。

    朝起きて支度をする時間に充電しました。

      

    トイレとシャワーを同時に使いづらい

    12畳ぐらいの広さに洗面台とシャワーブースとトイレがあり、ゆったりしたスペースなのはよいのですが……透明ガラスで仕切られているシャワーブースの目の前にトイレという配置なので、広さを有効活用できず。

      

    椅子2脚はあるのにサイドテーブルがない

    本を読んだり休憩したりする時に椅子は重宝するのですが、サイドテーブルがなかったので紅茶を飲みながら寛ぐ、というのができず。

      

    (事前にわかってはいたが)バスタブなし

    バスタブ必須派ではないので予約時は気にしなかったものの、やはり1日中石畳を歩くと足にくるのでバスタブがあると完璧だったかな。

      

    外観

    このホテルに決める時に迷ったポイントでもあるのですが、外観が非常に微妙なんです。

    ごく普通の建物に、なぜか緑色のファサードが付いていて、これが絶妙にださい。しがないB&B感が醸し出されていて、、内観とのギャップがすごい。

      

    駅からの道のり

    ホテルまでは徒歩数分ではあるものの、わりと急な坂を昇ります。重いスーツケースを不揃いの石畳で転がすのは結構な重労働。車輪がしっかりしていないスーツケースやキャリーケースだと壊れる可能性があります。

    石畳は溝や段差がそこかしこにあり、歩いているだけでもしょっちゅうつまずくほど。そして歩き込まれてつるつるになっている箇所では滑って転びそうになることも。

    スーツケースがあると、登りも下りも体力と時間を消耗するので余裕をもっておくことが大事です。

      


    総合評価

    今回滞在した Dear Lisbon Bordalo House、かわいすぎてかわいすぎて大好きです。

    内装、立地、サービスが素晴らしかったので、次回リスボンに行ったらまた泊まりたいと思えます。

      

    ポルトガルらしさ ★★★★★

    建物、内装、オブジェなどもポルトガルの伝統やアート、現代の魅力がミックスされていて、ポルトガルにいることを実感できる“らしさ”がありました。

      

    隠れ家度 ★★★★☆

    立地的には駅から1回曲がるだけと迷う心配も少なく、すこし開けた広場のような場所に面していることもあり、立地や外観に隠れ家っぽさはあまりないものの、外から見た様子と一歩足を踏み入れた世界観、細い廊下と広い部屋などが良い意味でギャップが大きく、知る人ぞ知る雰囲気が漂っています。

      

    満足度 ★★★★★

    私が好きな独立系、客室数が多すぎず少なすぎないホテルは、良くも悪くも個性がありそれが魅力になります。ごくたまに、イメージと違って「あれ?」となることもあるなかで、このホテルは期待を裏切らないだけでなく想像以上の好みどんぴしゃでした。

      

  • サンセバスチャン_王道の品格

    サンセバスチャン_王道の品格

    大人のグルメリゾート・サンセバスチャン

    サンセバスチャンは、スペイン北部バスク地方、フランスとの国境近くに位置する海辺の小さな街。ここ数年、人口あたりのミシュラン星獲得店が世界一多いことから“美食の街”として注目されています。

    日本からの直行便はなく、スペイン国内の直行便もマドリッドとバルセロナのみ。熱海のような規模感です。

    そんな小さな街ですが、2回訪れたことがあり数年後再訪したいとも思っているほど。

    年を重ねるごとに楽しい童心に帰れる場所

    サンセバスチャンの魅力は大人の休暇に必要な要素がおしなべて揃っていること。なぜ大人こそ楽しいのかなどの詳細は、こちらのサンセバスチャンの記事にまとめています。

    今回はサンセバスチャンで滞在したホテルについて、おすすめ度95%の熱量でまとめていきます。

    初めてのサンセバスチャン訪問は20代半ば。

    終電で帰れたら幸せだと思うような激務生活を終えて、太陽が昇るとともに起きて沈むとともに家に帰る生活がしたくて向かったのがスペインでした。

    当時2週間かけてスペインをぐるっと1周したなかで、帰国後もずっと“次の旅行先候補”として毎回挙がる街だったのが、サンセバスチャン。

    こぢんまりしている規模感、すぐそばに広がる半月状のビーチ、ところ狭しと並ぶバルで誰もがほろ酔いで幸せそうに過ごす様子に、理想的な生活を垣間見て、それがずっと“大人のバカンス”として頭の片隅にありました。

    小さな街なので暮らすと物足りないかもしれないなとは思いながら、ショートトリップのバカンス先としてウィッシュリストに載り続けること数年。

    次に来る時はキャリアを築いた時と決め、お酒とビーチを一緒に楽しめる人とバカンスのために来ようと思い続けて数年、ようやく念願を叶えることができたのが、2019年のゴールデンウィークでした。

    こんな風に念願叶っての再訪、しかも当時憧れた街いちばんの高級ホテルに宿泊してきました。そのホテルの魅力にフォーカスしてまとめていきます。

    今回の旅の目的

    一言で表すと「食べて祈って恋をして」ならぬ「食べて飲んで昼寝して」。

    美食の街で朝から晩までおいしいものだけを食べて飲んで、ビーチを散歩して、食べて飲んで、昼寝して、食べて飲んで夕焼けに見蕩れて、食べて飲んで、そうしているうちに夜が更けていく…という時間を好きな人と過ごしたいなと思った時に最初に浮かんだのがサンセバスチャンでした。

    今回の重視ポイント

    観光度★★

    目当てはバル。とにかくバル。

    叡智の結晶をひとつひとつ味わいながら夜更けまではしごするのがやりたいことだったので、それ以外は「ここ行ってあそこ行って」という目当ては特になし。

    ホテルステイ★★★★

    グルメリゾートと表した通りグルメとリゾートを両方味わいたいと思った時に理想の旅行先としてマッチしたのがサンセバスチャン。

    グルメも海もあるのがサンセバスチャンの最高すぎる魅力なので、その両方を叶えるリゾート、且つ海が見える部屋でゆったり3泊というのが最初から希望でした。

    空港アクセス★★★

    空港から市内へは恐らくフライトに合わせてバスが運行。基本バス一択なので今回は特に考慮ポイントにはならず。

    観光アクセス★★★★★

    バルのある旧市街と海に、朝も昼も夜もふらっと行けることが重要。

    旧市街にはホテルがない(ホステルやバケーションレンタルの類は多少ある)のと、せっかく海沿いの街なので海の前に泊まりたいのとで、観光地へのアクセスよりは理想を叶えられるロケーションをポイントにしました。

    今回のホテル探しの前提

    バル巡りが目的だと、旧市街への距離がポイント。何軒もはしごして酔っぱらって帰るので、歩いて10分以内が理想です。

    旧市街にはいわゆるホテルはなく、泊まるとしたらサービスアパートメント。サービスアパートメントはチェックイン時刻が早まったり遅くなったりした時にスムーズにいかなかったり、トイレが詰まってもすぐにヘルプを得られなかったり(経験済み)、限りなく自由に過ごしたい場合はホテルと比べ意外と難易度が高いんですよね。

    今回は「暮らすように滞在する」よりも「大人になった暁に高級ホテルで大人っぽくバカンスを味わう」がコンセプトだったので、ホテル一択でした。

    というわけで、「海の近くの高級ホテル」を前提条件としました。

    選んだホテル

    これらの条件を鑑みたうえで、改めてあの頃描いた“街いちばんの高級ホテル”を調べてみると記憶の通り申し分なかったので、『Hotel de Londres y de Inglaterra』(ホテル デ ロンドレス イ デ イングラテラ)に決定しました。

    19世紀の建物とのことで外観は荘厳で重厚感があります。内装はリノベーションされていて、古さはまったく感じず。ガラス扉の旧式エレベーターがクラシカルでかわいかった。

    このホテルに決めた理由

    今回は長年の夢を叶えた形。

    バックパッカーでスペインに2週間いた時にサンセバスチャンを訪れた時は、ホステルに泊まりました。オーストラリア人の女の子と一緒に飲みに行ったりとその時はホステルらしい体験ができていい思い出。

    当時「また戻ってきたいな」と思った時、同時に「その時はサンセバスチャンを象徴するコンチャ湾のオーシャンフロント、そのなかでもこの街を代表する街一番の歴史あるホテルに泊まれたらいいな」までイメージしていました。

    海沿いにはいくつかホテルがあるなかで、『Hotel de Londres y de Inglaterra』はビーチ沿いの起点となるロケーション且つ旧市街へ最も近い点も大きなポイントです。

    部屋選びのポイント

    せっかくこのホテルに泊まるなら、海の目の前というロケーションを享受しないととオーシャンビューの部屋を選ぶことは大前提。

    部屋は少し広いClassic Sea Viewを予約。Sea View Petite Double Roomと迷ったのですが、結果的にClassic Sea View選んで正解でした。

    ホテルは三角柱で、海側・街側・海と街の半々を望む先端部分の3方向に客室が配置されています。

    オーシャンフロントを一度目にしてしまうと、街側に泊まるとこのホテルに泊まる良さは9割減だと断言できます。

    少々値が張っても一生に一度と思ってオーシャンフロントを強くおすすめ!

    チェックインして部屋に入った瞬間に目に飛び込む海は格別だし、朝起きた時も日が暮れる時も部屋でサングリアを飲む時も目の前は海というシチュエーションはラグジュアリー感を増幅します。

    青い絨毯と海の色が合っていてクラシカルな雰囲気も素敵でした。

    よかった点

    オーシャンフロント

    朝起きても日中も夕焼けも、どの瞬間も海と共に。
    沈む夕日もばっちり。
    バルコニーに椅子を置いて景色を楽しんでいる人もいました。

    どこへ行くにも便利

    ビーチの散歩、バルが集まる旧市街、ZARAやOYSHOやスーパー、空港からのバスが着くバス停、オンダビリエへのバス停、アンダイエからの列車が着くAmara-Donotstia駅、夜行列車が出るサンセバスチャン駅も10分圏内。

    バルマップをもらえる

    バルの種類、所在地に加えて、シグネチャーメニューが載っていて大いに活用!

    ホテル1階のバーで海を見ながら1杯できる

    このバーの海沿いの何席かは宿泊者専用になっていて、静かに落ち着いて過ごせました。

    チェックイン時に1ドリンクチケットをもらい(公式サイトでの予約特典なのか定かではないです…)、チェックアウト後にランチに出た後に荷物を取りに行った時につかいました。

    4月末は風が強く半袖では肌寒い時期だったので、海は見られるけど風はよけられるこのバーは最高でした。

    気になった点

    Classic Sea Viewはやや狭め

    25-30平米なので、スーツケースを2つ広げる余裕はありませんでした。

    サイドテーブルと1人掛けソファがあり、海辺に置いてぼーっと海を見るスペースはあり。

    バスタブなし

    バスタブ付きの部屋もあります。

    海を見ながら入れるジャクジーを備えた部屋も。

    その部屋を選ばなかったのは、恐らく海の見える時間にジャクジーに入る時間はそんなにとらないだろうなあ(なぜなら目当てがバルだから。バルは昼も夜も開いている。)と予想できたから。

    確かにそこまで部屋で過ごすには至らなかったので、部屋選びに後悔はないものの、4月末は予想よりはるかに寒かったのでお風呂で温まれたらよかったな、という思いで挙げました。

    絞り出してもこれぐらいしかない…。

    大型ホテルはツアーで来る団体が利用するので好きではなく基本は選ばないのですが、このホテルは167室とそこそこの規模ながらロビーがこぢんまりしているせいか賑やかしくなくてよかったです。

    総合評価

    憧れの気持ちが現実になっても夢を壊すことなく、優雅な滞在ができて大満足。

    目的のバル巡りにはもちろん便利、ブルー基調の清楚な部屋はコンパクトながら居心地が良く、なんといっても海の眺めが美しすぎて、満足度が高いホテルステイになりました。

    サンセバスチャンに行くなら、初めてでも2回目でも3回目でも選んで間違いないホテル。親も満足するクラス感だし、カップルでも女子同士でもおすすめできる優等生です。

    スペインらしさ ★★★☆☆

    特にスペインを強調した仕立てとは感じませんでした。かといってホテルらしさがないというわけではなく、上品さや格式に重きを置きプライドを持っているなという印象。

    隠れ家度 ★☆☆☆☆

    街を代表する3本のホテルに入るので、隠れ家感はなし。品格と高級感が全面に漂う王道タイプ。

    満足度 ★★★★★

    イメージしていた“街いちばんのホテルでのバカンス”を想像通り叶えてくれました。海まで1分というロケーションは、アクセスの良さ以上に清涼感と開放感が抜群。安心して泊まれるし、安心して誰にでもおすすめできます。